復活への第一歩。右サイドバックで担うタスク
それから約1カ月半が経過し、再び与えられた先発のチャンス。今回は圧倒的な個の力で右サイドを打開できる伊東純也が不在ということもあり、菅原・堂安でひと味違った攻撃の打開策を示さなければならない。そんな重要なタスクも背負いながら、背番号2はゲームに入ったのだ。
この日の日本代表はキックオフから非常に強度の高い守備を披露。開始早々の2分に前田のプレッシングから幸先のいい先制点を手に入れることに成功する。
前田からボールを受け、左サイドで敵を引きつけた上田綺世がポケットの位置に入ってきた田中にパス。田中が入れたクロスを堂安が折り返し、トップ下の南野拓実がシュートを放ったが、DFに当たってこぼれ、再び堂安がフォロー。今度はマイナスのボールを入れたところ、飛び込んできたのは田中碧。最近、所属先で複数ゴールを挙げているボランチが右足を振り抜き、待望の1点目をゲット。チームを大いに勇気づけたのだ。
直後にも前田のボール奪取から決定機が生まれ、これが入っていたら、早い段階で試合が決まっていたかもしれない。だが、結果的にはそうならず、相手に希望を与えてしまったわけだが、日本としては組織的なプレッシングから縦に速い攻めを意識。主導権を握って、攻め続けた。
右SBの菅原も前半11分に自らドリブルで持ち上がって守田英正の決定機の起点を作ると、リスタートのキッカーとして何度かチャンスを演出。堂安との縦関係で右サイドを切り裂くシーンも見せた。
本人は堂安との関係性をこう振り返る。