日本人は未到のW杯5大会出場「僕は行きます」
「次のワールドカップまでの4年間という長い期間のなかで、いい時期だけじゃなく難しい時期も必ず訪れる。そんな状況になったときに自分自身が呼ばれるための、やはり長友は代表に必要な存在だと思われるための準備はしてきました。その意味でもFC東京で見せているピッチ上のプレーが評価されたのと、経験に関しては誰よりも積んでいるので、そういった部分も含まれているのかな、と」
ここで長友が言及した「準備はしてきた」が「自分の意思次第で道は変わる」に繋がってくる。
当然ながら、盛り上げ役だけで招集されるほど代表は甘くはない。長友は今シーズンのFC東京で、右サイドバックとして4試合連続で先発。フル出場したセレッソ大阪との開幕戦でチーム最多の「22」のスプリントを記録するなど、コンディションのよさを維持している点も森保監督を振り向かせた要因だろう。
しかも、長友は自身の将来に対して、すでに別の「意思」をその胸中に脈打たせている。
ひとつは国際Aマッチの出場数。復帰を果たした時点で長友は歴代2位の「142」を数え、長くトップに君臨していたMF遠藤保仁の「152」を視界にとらえつつあった。だから、いまはこう語る。
「ヤットさん(遠藤)には常に『超えたい』と言ってきたので、そこはもちろん目指していきます」
もうひとつは5大会連続のワールドカップ出場となる。世界ではポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシを含めた8人が達成している大記録。もちろん日本人選手では初めてとなる偉業に関して、長友は「僕は5回目に行きます」と公言した。
「自分のなかでそれはもう決めていて、そこから逆算しながらいま、いろいろなものに取り組んでいる。もちろん代表メンバーを決めるのは森保監督ですけど、そのために努力をしています。こんなことを偉そうに言っていたら、また批判されて叩かれると思いますけど、それもエネルギーに変えていきたいですね」