MF:遠藤航
生年月日:1993年2月9日(31歳)
所属クラブ:リバプール(イングランド)
23/24リーグ戦成績:20試合1得点
日本代表通算成績:60試合3得点
日本代表のキャプテンは、自らの実力で世間の評価を覆した。今夏のプレミアリーグ開幕直後にリバプールに加入し、当初は不安定な一面を見せることもあったが、出場機会を重ねることで見事に順応して見せた。昨年12月にはクラブの月間MVPに選出され、アンカーとしての地位を不動のものとしている。
先月25日のリーグカップで左足首を負傷したが幸いにも軽傷だった。17日のFAカップ準々決勝で120分間プレーしたこともあり、コンディション面での不安は残るが、鉄人をベンチに置くほど日本代表の中盤に余裕はないだろう。遠藤も「その中でもやらなきゃいけないのが使命だと思っているし、そこは言い訳にしたくない」と代表でもフル稼働する覚悟を示している。
アジアカップでは相手のロングボールに苦しみ、遠藤ら日本代表の中盤の強みを活かせない戦いを強いられた。この経験から遠藤は北朝鮮代表戦のポイントとして「(パスの)出所にどれだけ行けるか」を挙げる。コンパクトさを保ち、いい守備からいい攻撃につなげるという日本代表の生命線を取り戻すことはできるのだろうか。
MF:守田英正
生年月日:1995年5月10日(28歳)
所属クラブ:スポルティングCP(ポルトガル)
23/24リーグ戦成績:20試合2得点
日本代表通算成績:32試合3得点
AFCアジアカップカタール2023で日本代表は強みを消され、中盤でプレーする守田英正としては苦しい大会になった。試合後には複雑な胸中を明かし、「いろいろ考え過ぎてパンクというか。正直アドバイスとか、外からこうした方がいいとか、これを徹底しようとか、もっと提示してほしい」と述べている。
スポルティングCPに戻った後は、アクシデントもあったが、北朝鮮代表戦に支障はないようだ。練習中に頭部を撃ったのに加え、発熱により14日のUEFAヨーロッパリーグを欠場。ただ、17日のリーグ戦には先発出場しており、21日の北朝鮮代表戦出場に支障は無さそうだ。守田自身も「僕自身、色んな感情を持ちながら過ごしてきましたけど、もう1回フレッシュな気持ちで、チームに貢献したい気持ちが強い」と再スタートを切る心構えだ。
選手が口を揃えて言うように、北朝鮮代表に関する情報は少ないため、試合が始まって見ないと分からない部分もある。そういった面で考えると、試合の状況を見て変化を加えられる守田は必要な存在になりそうだ。
MF:田中碧
生年月日:1998年9月10日(25歳)
所属クラブ:フォルトゥナ・デュッセルドルフ(ドイツ)
23/24リーグ戦成績:25試合6得点
日本代表通算成績:25試合7得点
AFCアジアカップカタール2023メンバーから外れた田中碧だが、所属するフォルトゥナ・デュッセルドルフでは活躍を続けている。ボランチの一角での出場が続く中で目立つのは得点に直結するプレー。ハンザ・ロストック戦ではゴール正面から狙いすましたミドルシュートを沈め、ハノーファー96戦、オスナブリュック戦ではバイタルエリアから絶妙なパスで味方のゴールをアシストしている。
対アジアということを考えると、「ブロックを敷いた相手をどう崩すか」という問題が浮かび上がる。そんなときに、中盤からゴールに絡むパスを供給できる田中の良さが存分に活かされるはずだ。前回のFIFAワールドカップアジア最終予選では、田中を加えて中盤を3枚にしたことが日本代表の復調のきっかけになった。中盤を厚くすることの有効性はすでに証明されている。
最後のリーグ戦が金曜開催だったこともあり、代表合宿は初日に合流している。コンディションを考えても、田中が中盤の一角を占めることは容易に想像できる。