ユナイテッドは10分にスコット・マクトミネイが先制点を挙げるも、アレクシス・マック・アリスターやモハメド・サラーなどのゴールにより逆転を許す。85分を回っても得点が生まれず、このまま試合が終わるかに思われた。

　しかし87分に途中出場のアントニーが同点弾を決め、試合は延長戦に突入。最終的にアマド・ディアロが決勝ゴールを挙げ、ユナイテッドが激戦を制した。

『マンチェスター・イブニング・ニュース』も「後半は窮地に立たされていたが、彼らは諦めなかった。リバプールは3-1にできるチャンスがあったが、その多くを無駄にした。そしてアントニーが同点弾を放ち、チームを救った」と伝え、公式戦では1月以来のゴールを決めた選手の活躍にフォーカスした。

　また、アントニーのシュートが右足から放たれたものだったことから、「（この試合が）キャリアのターニングポイントになりうる」と報じている。同紙は「彼は左足に頼りすぎていると散々批判されてきたが、この試合では右足で右隅に決めてみせた」と述べ、今後の可能性についても言及した。

　なお、この試合のアントニーはゴール以外にも攻撃面で輝きを放っている。データサイト『FotMob』によると、同選手は途中出場ながらドリブル成功率100％（3回中3回）を誇り、デュエルにも7回中5回勝利した。今季はまだリーグ戦で得点がないが、アントニーとしてはこの勢いをほかの試合でも維持したいところだ。