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明治安田J1リーグ第4節、東京ヴェルディ対アルビレックス新潟が16日に行われ、2-2の引き分けに終わった。4試合を終えて2勝1分1敗で暫定6位と、新潟は上々のスタートを切ったと言えるだろう。中でも注目はいわきFCから加入した宮本英治で、J1初挑戦とは思えない頼もしいパフォーマンスでチームを支えている。(取材・文:加藤健一)
成功確率が低いパスをあえて選択した理由
「なかなか自分のポジションは結果が出づらいポジションではあるんですけど…」
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J1初挑戦となる今季の目標を問われた宮本は、こう前置きしながら、「チームとしてはてっぺんを目指しているので、そこに自分が結果で貢献できればいい」と謙虚に話す。確かに、宮本の言うように、ボランチというポジションは数字で評価するのは難しい。
この試合における宮本のパス成功率は88%(66/75本)だった。チームのボール保持率が62%でパス成功率が86%だったので、ボランチというポジションで考えるとやや低いのかもしれない。
試合全体を通してみるとヴェルディがボールを握る時間もあったが、おおむね新潟がボールを保持する時間が長かった。その中で今季加入した宮本は少ないタッチ数でボールを動かす場面が目に付く。
たとえば19分のシーン。CBトーマス・デンからセンターサークル付近でパスを受けると、振り向きざまに前線へ鋭いパスを送った。ボールをトラップして直接送られたロングスルーパスは、右サイドからダイアゴナルで相手DFラインの裏を取った松田詠太郎を狙ったものだったが、わずかにパスが長くなりGKマテウスの手中に収まった。
「ボールを動かしたり、持つことができるのはアルビの良さでもあるが、逆に僕はアクションを起こした人をシンプルに狙う」
宮本はときには無謀ともいえるような、リスクの高いロングスルーパスや相手の裏を取るようなロブパスを使っていた。ただ、成功確率の低い選択をする理由が宮本にはあった。