フェイエノールト(2001/02シーズン)
フェイエノールトの基本フォーメーション(2001/02シーズン)
監督:ベルト・ファン・マルワイク
エールディビジ成績:3位
アムステルカップ成績:ベスト8
欧州CL成績:グループリーグ敗退
UEFAカップ成績:優勝
日本人選手:小野伸二
ベルト・ファン・マルワイクが率いた2001/02シーズンのフェイエノールトは、チャンピオンズリーグ(CL)でグループリーグ敗退。エールディビジでもアヤックスとPSVに次ぐ3位という成績だった。それでもこのシーズンがクラブにとっての財産となったのは、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)での戦いがあったからこそ。決勝でドルトムントを破り、実に28年ぶりの頂点に立った。
このチームは守備に若干の不安があったものの、攻撃力はかなり魅力的だった。「ゴールの外科医」と称されたヨン・ダール・トマソンは公式戦23ゴールをマーク。ベテランのピエール・ファン・ホーイドンクは同33ゴールを叩き出している。また、当時18歳だったロビン・ファン・ペルシは“アタッカー”として、早くも才能の片鱗を見せていた。
その強力な攻撃陣を司っていたのが小野伸二だった。天才的な技術を持っていた小野は海外挑戦1年目ながらファン・マルワイク監督の信頼を掴み、守備型のポール・ボスフェルトと基本的にダブルボランチを組んでいた。小野のセンスが光る場面はいくつもあったが、やはり最大のハイライトはUEFAカップ決勝だろう。2-1で迎えた50分、日本代表MFは敵を欺く芸術的なスルーパスからトマソンのゴールをお膳立て。この1点が勝敗を決定づけ、小野は日本人初の欧州カップ制覇者となった。