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サッカーU-23日本代表、久保建英のパリ五輪最終予選招集の可能性は? 「ゼロとは言いませんが…」

text by 編集部

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レアル・ソシエダの久保建英
【写真:Getty Images】



「ハードルが簡単ではない」

 日本サッカー協会(JFA)は15日、今月の国際親善試合に臨むサッカーU-23日本代表のメンバーを発表した。同チームは今月22日にサンガスタジアム by KYOCERAでU-23マリ代表と、同25日にミクニワールドスタジアム北九州でU-23ウクライナ代表と対戦する予定となっている。



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 メンバーにはJリーグで活躍する細谷真大(柏レイソル)や松木玖生(FC東京)、荒木遼太郎(FC東京)などが名を連ねている。一方で、福田師王や三戸舜介、鈴木唯人など、欧州クラブでプレーする一部の選手は今回選外となった。

 そうした海外クラブでプレーする選手を、パリ五輪アジア最終予選を兼ねた来月のU-23アジアカップという大一番に招集できない可能性があるのかと問われた大岩剛監督は「我々はお願いベース。山本(昌邦)ダイレクターがコンタクトを取って丁寧にオファーを出しながら、クラブの意向を聞きながら現在も交渉し続けているというのが現状」とコメント。続けて「今回の活動に参加してくれる海外組は(招集の)確率的には高いと思っていただいて良い。デリケートな問題なので、所属クラブの動向は確認しながら最終予選のメンバーを決めていきたい」と話した。

 また、先日発表された日本代表メンバーに名を連ねたパリ五輪世代の鈴木彩艶や久保建英を最終予選で招集する可能性について、山本ダイレクターは「予選突破して7月に本大会があります。海外でプレーする彼らはオフになる。海外オフィスのスタッフも常にやり取りをしていて、パリの本番につながれば本人の意思確認もできています」としつつも、「ハードルが簡単ではない。最終予選(での招集)はゼロとは言いませんが、クラブとの話し合いの中で厳しいというのはお伝えしておきます」と、やはり招集が簡単ではないと説明した。

 日本代表もU-23日本代表も海外でプレーする選手が大半を占めるようになった。日本サッカーの強化に向けては喜ばしいことだが、一方で山本ダイレクターは選手招集へのハードルの高さも含め、パリ五輪出場権獲得に向けた戦いが非常に厳しくなると感じている。

「招集のところが非常にハードルが上がっていて、監督が求める全員を呼べるわけではない。日程が4月にずれ込んだことで、様々な面で非常に厳しい交渉になっていますし、カタールで行われる最終予選は、過去に例がない状況の中で各国とも非常に力を上げています。

 というのは、ワールドカップの出場国がアジアで増えた結果、トップ4のグループの次のグループが様々な強化を進めていて、そこに育成の強化が入ってアンダー世代から世界に出ているチームや選手が育ってきている。ワールドカップの枠とオリンピックの3.5は非常にハードルが高いので、アジアの底上げも含めて非常に厳しい戦いになると覚悟してます」

(取材:加藤健一、文・構成:編集部)

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【了】

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