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監督と選手の相性は重要だ。その相性の良さから秘蔵っ子としてキャリアを通して何度もタッグを組むこともあれば、逆に全く起用されずにお別れするケースもある。今回は、さまざまな理由で日本人選手を起用しなかった監督を紹介する。※リーグ戦出場数は同監督の下での成績。
ウナイ・エメリ×久保建英(ビジャレアル)
【写真:Getty Images】
リーグ戦成績:13試合0得点0アシスト
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現在レアル・ソシエダでプレーする久保建英は、ラ・リーガ屈指の選手として評価を高めている。リーグ全体での市場価値は12位となる6000万ユーロ(約84億円)であり、バルセロナとレアル・マドリードを除く選手の中では最も評価額が高い。
そんな久保でも難しい時期があった。それが2020/21シーズン前半にプレーしたビジャレアルでの半年間である。同じタイミングで監督に就任したウナイ・エメリの希望でレアル・マドリードからのローン移籍で加入した久保だったが、新天地では厳しいポジション争いが待ち受けていた。彼が得意とする右WGには絶対的なエースのジェラール・モレノと背番号11のサムエル・チュクウェゼがおり、左WGにも献身性が持ち味のモイ・ゴメスと当時18歳の生え抜きWGジェレミー・ピノが台頭してきたところだった。
エメリは多くの選択肢があった中で久保をリーグ戦では主に途中から、UEFAヨーロッパリーグ(EL)ではスタメンで起用した。実際に公式戦17試合連続で出番を得たが、その中で指揮官の中での序列をひっくり返すほどの活躍を披露することができなかった。そしてラ・リーガ第14節から3試合連続で出番がなくなると、本人が退団を希望して2021年冬にローン移籍は打ち切りに。リーグ戦での出場時間数は291分のみと、日本の至宝にとっては難しい半年間だった。
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