恩師の前で決めたゴール「近い将来、日本代表に入っていく」
佐賀東高から山梨学院大に進んだ平河は、大学3年次の2021年9月に卒業後の町田加入が内定。同時にJFA・Jリーグ特別指定選手として承認され、2021、2022シーズンのJ2リーグで計17試合に出場して後者では2ゴールをマークした。当時の指揮官がポポヴィッチ監督だった。
「いい意味でしごかれたといいますか、自分のサッカー人生において本当に一番印象が強い、と言っても過言ではないくらいに揉まれた監督でもあります。自分が大学生ながら起用してくれたのは感謝してもしきれないぐらいの恩師でもあるし、そのポポさんの前でゴールできて本当に嬉しく思います」
感謝の思いも込めたゴールだと明かした平河へ、ポポヴィッチ監督も垣根を越えてエールを送る。
「私がいた当時の町田ゼルビアにとって、彼は非常に大きな存在だった。高い能力の持ち主であり、試合結果を左右する選手でもある。今日の試合で彼に決められたのは鹿島にとって非常に悔しく、残念だったが、彼個人の話をすれば近い将来、日本代表に入っていく選手だと思っている」
もっとも、当面は出場資格のある今夏のパリ五輪切符獲得を目指す、大岩剛監督に率いられるU-23日本代表入りをターゲットにすえる。今月22日にU-23マリ代表、25日にはU-23ウクライナ代表との国際親善試合に臨むU-23代表メンバーが、13日に発表される予定になっている。
「もちろん、そこ(U-23代表)にも入りたい。自チームでの活躍がメンバー選考にも繋がるので、今日みたいに結果を残して、さらにパフォーマンスを上げていくことがアピールになると思っています」