DF:モーゼル(元ブラジル代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1960年9月19日
在籍期間:1995年~96年
Jリーグ成績:17試合0得点
ブラジル人のモーゼルは、1981年にジーコとともにフラメンゴをコパ・リベルタドーレス初優勝に導いたセンターバックだ。トヨタカップ(現・FIFAクラブワールドカップ)でリバプールを下して、クラブ世界一にも輝き、ブラジル代表としても活躍している。
その後もモーゼルのキャリアは成功に包まれていた。ポルトガルのベンフィカでリーグ優勝2回、フランスのマルセイユではリーグ3連覇を達成している。ベンフィカとマルセイユで、それぞれ1回ずつチャンピオンズカップ(現UEFAチャンピオンズリーグ)準優勝を経験した。
それでも、年齢による衰えには勝てなかったのかもしれない。鹿島のテクニカルアドバイザーに就任したジーコに誘われる形で日本にやってきたモーゼルは加入時に34歳で、すぐに定位置を与えられたものの、パフォーマンスは期待されたほどではなかった。それだけでなく、1995シーズン2ndステージだけで3度の退場という不安定な一面も。翌1996シーズンの第8節・ジュビロ磐田戦でようやくシーズン初起用となったが、途中出場からわずか2分で退場となった。
鹿島は1996シーズンのJリーグで優勝し、1997シーズンも1stステージを制し、モーゼルは日本でもリーグタイトルを手にしたことになるが、チームの力になったとは言いがたかった。