2位:山本英臣
【写真:Getty Images】
生年月日:1980年6月26日
所属クラブ:ヴァンフォーレ甲府
在籍年数:21年30日
ランキング2位はヴァンフォーレ甲府のDF山本英臣だ。ジェフユナイテッド市原(市原・千葉)アカデミー出身の山本は、1999年にトップチームに昇格。しかし、市原でのリーグ戦出場は2001年の4試合のみと出場機会に恵まれなかった。そうした影響もあり、山本は出場機会を求め、ヴァンフォーレ甲府に移籍した。
移籍当初はけがなどでレギュラーの座を奪うことができずにいたが、甲府初のJ1昇格となった2006年は主に左SBの位置で32試合にスタメン出場。翌年も両SBで29試合に出場し、甲府に欠かせない存在となった。その後はJ1とJ2を行き来しながら、山本自身はCBやボランチなどで甲府を後方から支え続け、2009年からはキャプテンを任された。
チームのレジェンドとなった山本にとって、2022年の天皇杯決勝は忘れられない試合になっただろう。サンフレッチェ広島との天皇杯決勝、互いに1点を取り合い迎えた112分から投入された山本は、直後にPKを献上。絶体絶命のピンチだったが甲府GK河田晃兵がPKストップを見せ、その後のPK戦では優勝を決めるPKキッカーとなった。天国と地獄を味わった男は、自身初、そしてクラブ史上初となるタイトルを山梨の地にもたらした。
昨シーズンはリーグ戦19試合出場のうち18試合が途中出場と、クローザーの役割を任せられている山本。44歳を迎える今シーズンも、縁の下の存在としていぶし銀の活躍に期待したい。