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Jリーグ 9か月前

「あそこで外しても…」4得点のジャーメイン良が明かす意外な心境。ジュビロ磐田全員が「監督に叩き直された」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

「お馴染みの形」「今年は平川怜がいるから」



 この場面でも左サイドでの細かいパス回しから、MF中村駿がマーカーのMF橘田健人の股間を射抜くパスをペナルティーエリア内の左奥へ通す。ポケットを狙ったパスに、斜め右後方から走り込んできた松本が追いつき、次の瞬間、意表を突くヒールパスで後方にボールを落とした。

 あうんの呼吸で反応したジャーメインはワンタッチで左足を振り抜き、ゴール右隅へ流し込んだ。昨シーズンのJ2リーグで3番目に多い、74ゴールを叩き出したなかで十八番の形だという。

「去年のジュビロを見ていたファン・サポーターには、お馴染みの形ですよね。自分もいいところで待てたし、昌也くんも本当にいいボールを落としてくれました。ポケットをああやって取れたからこそ、去年のJ2で僕たちはあれだけ点を取れた。去年は右サイドから昌也くんが入ってくる形が多かったけど、今年は怜(平川)がいる左サイドからも作れるのが武器になると思っています」

 ロアッソ熊本から完全移籍で加入したMF平川怜の存在に表情を綻ばせたジャーメインは76分に、早稲田大から加入した同じく新戦力で、右サイドバックの先発を射止めている植村洋斗の鋭い縦パスに反応。ペナルティーエリアへ侵入した直後に、川崎の守護神チョン・ソンリョンに倒された。

 飯田淳平主審は当初、笛を吹かなかった。しかし、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入し、さらに飯田主審がOFR(オンフィールド・レビュー)を実施した結果としてPKが宣告された。

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