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【写真：Getty Images】

スーパーセーブを振り返る山下杏也加

　パリオリンピック2024 女子サッカー アジア最終予選が28日に行われ、なでしこジャパン（サッカー日本女子代表）は北朝鮮女子代表と対戦した。この試合になでしこジャパンは2-1で勝利し、最終予選突破を決めた。試合後、チームを救うセーブを見せたGK山下杏也加がインタビューに答えている。

　第1戦をスコアレスドローで終えたなでしこジャパンは、先発メンバーを2人入れ替え、フォーメーションも4-3-3（4-1-4-1）から3-4-3（5-4-1）に変更した。システムを変更したチームの意図について、山下は次のように明かしている。

「アウェイゲームでは、自分たちが意図的にボールを奪うアクション数が少なかった。自然とラインが下がって、相手のミスでボールを奪う場面が多かった。ホームゲームではボールを奪いに行く、高い位置で最後はハメればいいという感覚でやっていた。結局、相手はロングボールなので。前半に関しては意図的に奪えていたので、気持ち的にも余裕があった」

　前半終了間際、北朝鮮代表FWチェ・クンオクがはなったシュートがゴールを割るかのように思えた。山下は懸命に飛びついて、ゴールラインを割る前に右手でボールをかき出し、チームを救うスーパーセーブをみせた。

　山下は、22年のサッカーW杯カタールで日本を決勝トーナメントに導いた「三笘の1ミリ」を思い起こすシーンについて、「誤審があったら嫌だなと思いちょっと焦っていた」と述べ、「ボールのスピードと自分の体勢も良かったので、結果論よかったなと思う」と、振り返っている。

　ボールはゴールライン割っていなかったのかと聞かれると、「ボールは3分の2は入っていたので、（セーブできて）よかったなって思っている」と、心境を明かした。

（取材：元川悦子、文・構成：編集部）