無念のアジア杯欠場。日本代表への思いは?
【写真:Getty Images】
「ドクターからは、完治させるためには遅かれ早かれ手術を受ける必要があると言われました。僕からはドクターに『いま手術を受ければ、2024シーズンの開幕に間に合いますか』と聞いたら『間に合う』と言われたので、オフに入るタイミングで決めました。アジアカップもあったのですごく悩みましたけど、これから先のことを考えると、手術を受けて完治させた方がいい、という判断に至りました」
日本サッカー協会(JFA)は昨年12月7日に、元日のタイ代表との国際親善試合に臨む日本代表メンバーを発表している。この時点で選外となっていた大迫の状態に関して、広島側から発表があったのは14日。手術をすでに終えていた大迫は、アジアカップも欠場せざるをえなかった。
10試合が行われた昨年の森保ジャパンで、大迫は最多となる4試合で先発を務めた。そのなかには敵地でドイツ代表に4-1で快勝した一戦も含まれている。第2次森保ジャパンの守護神争いで、ファーストチョイスを担いかけた矢先に離脱する無念さよりも、状態を万全に戻す道を選んだ。
アジアカップではパリ五輪世代のホープ、21歳の鈴木彩艶が全5試合でゴールマウスを守った。しかし、全試合で失点を喫するなど、安定さを欠いたパフォーマンスは批判の対象になった。
「ピッチに立たないとわからないものもあったと思うので、僕が外からどうこう言うのは簡単なことではないですけど、ただあの舞台に立ちたかった、という思いは強かったですね」
優勝候補筆頭にあげられながら、準々決勝でイラン代表に逆転負けを喫した日本の軌跡に対しては、何かを言う資格はないと大迫は力を込めた。それでも、広島でのパフォーマンスを介して森保ジャパンに返り咲きたい、という思いは日に日に膨らんでいると大迫は前を見すえる。