韓国ではボランチでもプレー「得点シーンはイメージ通り」
「蔚山に行ってからサイド、トップ下、ボランチをやっていて、ボランチでは昨年終盤も何試合は出ているので、今回も問題はなかったですね。
序盤は相手もハイプレッシャーで来ていたので、食われるのが怖かったし、最前線のマルティン・アーダーム(9番)もいたので、うまくロングボールを使いながらセカンドを狙っていた。得点シーンはチームとしてイメージ通りだったかなと思います」
視野の広さ、展開力、長短のパス出しという自身のストロングを発揮できるボランチというポジションにやりがいを感じている様子だった。
1点をリードした蔚山は相手にボールを持たせながらも、危ない場面では確実に守備陣がストップ。江坂もリスクを冒さずバランスを保つことを心がけた。1-0のまま前半が終わり、後半も甲府の猛攻を受けながらも、時計の針を進めることができていた。
後半終了間際に途中出場の三平和司に失点し、1-1に追いつかれたのは蔚山にとって誤算だっただろうが、アディショナルタイムに追いすがる相手を突き放す2点目を奪えるのが彼らの底力だ。鋭いカウンターからゴールを奪った蔚山は2-1で勝利し、2試合合計5-1と甲府を圧倒。ACL8強進出を決めたのである。
「J2の甲府がここまで来たのを見ると、日本のレベルが上がっていることを感じます。彼らはグループ首位で突破しましたからね。
僕らも結果的に2勝したけど、1stレグの最初にピンチになったところで失点していたら分からなかった。本当に難しい相手だった」と江坂は真っ向勝負を演じてきた甲府に賛辞を贈ると同時に、自分たちはACL制覇へと突き進むことを改めて心に誓ったのだ。