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Jリーグ 9か月前

「大迫勇也をどう封じたのか」川崎フロンターレ19歳高井幸大は「経験を積めば間違いなく世界に出る」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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FUJIFILM SUPER CUP 2024、ヴィッセル神戸対川崎フロンターレが17日に行われ、0-1で川崎が勝利した。大迫勇也ら強力な攻撃陣を完封した川崎守備陣の中心にいたのは高井幸大。完封勝利の背景には、19歳の高い意識と相棒も高く評価する能力の高さがあった。(取材・文:元川悦子)


メンバーを大きく変えた川崎フロンターレ

大迫勇也とマッチアップする川崎フロンターレDF高井幸大
【写真:Getty Images】

 Jリーグの新シーズン開幕を告げるFUJIFILM SUPER CUP 2024。今年は2023年J1覇者のヴィッセル神戸と天皇杯王者・川崎フロンターレが17日、東京・国立競技場で顔を合わせた。

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 すでに神戸は2月7日にリオネル・メッシ擁するインテル・マイアミと有観客試合を実施。川崎の方も13日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16・山東泰山戦の第1レグを敵地で戦っていて、両者ともに仕上がり十分と言っていい状態だった。

 そのインテル・マイアミ戦の先発をベースにした神戸とは異なり、川崎はACLからスタメンを全員変更。新助っ人のゼ・ヒカルドをアンカー、19歳のパトリッキ・ヴェロンを左FWで起用した。さらに逆輸入DFのファンヴェルメスケルケン際、名古屋グランパス加入したベテランDF丸山祐市もデビュー。非常にフレッシュな陣容で大一番を迎えたのだ。

 鬼木達監督がここまで大胆采配を見せた背景には今季の超過密日程がある。2024年の川崎はシーズン序盤にJ1とACL決勝トーナメント、YBCルヴァンカップを並行して消化しなければならず、5月以降は天皇杯、秋からは24/25シーズンACLエリートのグループリーグもある。年間最大60試合をゆうに超えると目される過密日程を視野に入れ、指揮官は沖縄キャンプから事実上の2チーム編成に乗り出していたようだ。

 今回の神戸戦を家長昭博や脇坂泰斗ら主力抜きで戦うというのも、ある意味、想定通りだったのだろう。となれば、大迫勇也、山口蛍ら主力がズラリと並んだ神戸の方が圧倒的有利と見られるのも当然だが、この日の川崎は高い守備意識と組織力を序盤から発揮して相手の攻撃を確実に防いだ。

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