6位:ジャマル・ムシアラ(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:2003年2月26日
市場価値:1億1000万ユーロ(約154億円)
2023/24リーグ戦成績:16試合5得点2アシスト
6位には、20歳という若さで名門バイエルン・ミュンヘンとドイツ代表の攻撃を牽引しているジャマル・ムシアラがランクインした。
同選手はサウサンプトンやチェルシーのアカデミーを経て19年夏にバイエルン・ミュンヘンの下部組織に加入。同シーズンにクラブ史上最年少でトップチームデビューを飾ると、続く2020/21シーズンからは主力に定着した。またユース年代では7歳から過ごしたイングランド代表を選択していたが、2021年にドイツ国籍へと変更し、2022年に行われたカタールワールドカップでも全3試合に出場している。
ムシアラの代名詞となっているのが足下に吸い付くようなタッチの細かいドリブルだ。足が長いため懐が深く、密集地帯に突っ込んでもボールを失わずに局面を打開する。その上、常に顔を上げた状態でドリブルができるため、相手の動きや周りに合わせてギリギリのところでプレーの選択肢を変えられるのも持ち味だ。自ら敵陣を切り裂くことも、複数の相手選手を引きつけることでフリーの選手を作れるため、ピッチに立つだけでファイナルサードにて脅威になることができる。
このドリブルに加えて、昨季はブンデスリーガで2桁ゴール2桁アシストを達成するなど、最後の局面での精度の高さも魅力だ。この活躍を受けてムシアラの市場価値は上昇を続けており、現在の1億1000万ユーロ(約154億円)が自己最高額である。今季もゴールに直結する違いを作るプレーが多く、トーマス・トゥヘル監督のチームで最も欠かせない選手の1人に定着している。