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優勝候補はどこだ! 欧州CL戦力値ランキング【ラツィオ】鎌田大地では不十分…。穴埋め失敗で戦力ダウン

シリーズ:欧州CL戦力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

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  2023/24シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)が現地時間13日に再開する。冬の移籍市場も終わり、ベスト16に生き残った各チームの現在の戦力は気になるところだ。今回は、各チームの戦力を4項目(攻撃力、守備力、選手層、勝負強さ)に分けて数値化(各25点の100点満点)し、ランキング形式で紹介する。


ラティオ

【写真:Getty Images】

16位:ラツィオ(イタリア)

監督:マウリツィオ・サッリ(3年目)
23/24欧州CLグループリーグ成績:3勝1分2敗(2位)
戦力値:65(攻撃力17、守備力16、選手層17、勝負強さ15)

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 近年のラツィオはマウリツィオ・サッリ監督のもとでいくつかの快挙を成し遂げている。昨季のセリエAでは、勝ち点だけ見ると優勝したナポリと大きく離されてしまったが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準優勝のインテルを上回る2位でのフィニッシュ。12シーズンぶりとなるCL出場を決めると、今季はグループリーグを2位で通過し、20シーズンぶりのベスト16進出を果たした。

 これだけ見ると、昨季に続いて今季も順調なシーズンを送っているようにも見えるが、現在セリエAでは欧州カップ戦出場圏外の8位に沈むなど、その実状にはかなり厳しいものがある。苦戦が続く最大の理由はチームの核だったセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの退団と、その穴を埋めることができなかった昨夏の補強戦略の失敗にあるだろう。

 昨季セリエAだけで9得点8アシストを記録したフィジカル自慢のMFは攻守に欠かせない存在だった。特に3列目からの攻撃参加という意味ではミリンコビッチ=サビッチの能力に依存していた部分があり、彼の代役として獲得したフランス代表MFマテオ・ゲンドゥージと日本代表MF鎌田大地の両名は2人合わせて2得点1アシストと、攻撃における数字に残る貢献度はかなり低い。

 その結果、チームとしての「攻撃力」は大幅なダウンとなり、セリエAに限定すると、1試合あたりの平均得点数は「1.58」から「1.22」へと減少。今季のCLグループリーグでも6試合7得点とゴールを奪えておらず、本来は攻撃的なコンセプトをもとに戦っているチームながら深刻な得点力不足に悩まされている。かと言って堅守が持ち味のチームではなく、固定のメンバーで戦っていることからも「選手層」にも課題を残す。ラウンド16では優勝候補の一角であるバイエルン・ミュンヘンと対戦するため、ベスト8の壁はかなりのハードルが高いと言えるかもしれない。

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【了】

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