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2023/24シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)が現地時間13日に再開する。冬の移籍市場も終わり、ベスト16に生き残った各チームの現在の戦力は気になるところだ。今回は、各チームの戦力を4項目(攻撃力、守備力、選手層、勝負強さ)に分けて数値化(各25点の100点満点)し、ランキング形式で紹介する。
【写真:Getty Images】
5位:バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
監督:トーマス・トゥヘル(2年目)
23/24欧州CLグループリーグ成績:5勝1分0敗(1位)
戦力値:84(攻撃力22、守備力21、選手層20、勝負強さ21)
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コペンハーゲン、ガラタサライ、マンチェスター・ユナイテッドと同居したグループリーグを無敗で終え、問題なくベスト16入りを果たしたバイエルン・ミュンヘンだが、ビッグイヤーを手にした2019/20シーズンのような圧倒的な強さはない。DFLスーパーカップで敗れ、現在ブンデスリーガでは2位。DFBポカールもすでに敗退しているため、今季は無冠に終わる可能性が高まっている。
徐々に戻ってきているとは言え、これまで怪我人が多かったのは事実で、とくに守備陣の人材不足は大きな悩みだった。2年目を迎えたトーマス・トゥヘル監督に同情の余地がまったくないわけではない。しかし、ドイツ人指揮官の采配について疑問点が多いこともまた事実。ドイツ王者がこのランキングでトップと離されてしまったのは、それが大きな原因だ。
安定したポゼッションと激しいゲーゲンプレスからのショートカウンターを武器に、相手に主導権を渡さない戦い方こそバイエルンらしさだが、トゥヘル監督のチームはすべてが曖昧だ。ここ最近のゲームを見てもプレスがハマらず、攻撃もジャマル・ムシアラやレロイ・ザネの突破力、ハリー・ケインの非凡な得点力に頼っているものが多い。リーグ戦やCLの成績が酷く落ち込んでいるわけではないものの、なんとか結果が出ているといった状態で、一言でいうと“満足できない試合展開”が続いている。
またトゥヘル監督といえば、とくにビッグマッチで奇抜な戦術を用いる癖があるが、これもバイエルンでは良い方向に転んでいない。先日行われたレバークーゼンとの頂上決戦ではそれまでの4-2-3-1から3バックへといきなり変更し、冬の新加入選手を使うなど大胆な変化を加えたが、シャビ・アロンソ監督を前に0-3の完敗を喫している。CLでも“考えすぎる”癖が出てしまうと、早期敗退という最悪の結果を招くかもしれない。いずれにせよ、トゥヘル監督の采配がクラブの運命を決めそうだ。
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