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優勝候補はどこだ! 欧州CL戦力値ランキング1~8位【ベスト16決定版】最新メンバーを分析。期待できるのは?

シリーズ:欧州CL戦力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

4位:アーセナル(イングランド)

アーセナル
【写真:Getty Images】


監督:ミケル・アルテタ(5年目)
23/24欧州CLグループリーグ成績:4勝1分1敗(1位)
戦力値:86(攻撃力21、守備力23、選手層22、勝負強さ20)

 今季、久々にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の舞台に戻ってきたアーセナルは、前評判通り1位でグループリーグを突破した。プレミアリーグでは現在、リバプールとのビッグマッチを制すなど4連勝中と好調で、迎えるCL・ラウンド16に向けて期待感が高まっている。

 今季のアーセナルの強みは守備力にある。ここまでリーグ戦における総失点数は22で、リバプールやマンチェスター・シティを抑えて最少だ。センターバックのガブリエル・マガリャンイスとウィリアム・サリバが出ずっぱり状態なのは気になるポイントだが、ここにきてヤクブ・キヴィオルが調子を上げており、開幕戦で長期離脱を強いられたユリエン・ティンバーが登録メンバー入り。冨安健洋も当初の予定より早く日本代表からクラブに戻っており、選手層という意味でも十分なものがある。

 一方で攻撃力は昨季より落ちる。ガブリエル・ジェズスのコンディションが上がらず、ブカヨ・サカやマルティン・ウーデゴールにも昨季ほどの勢いはない。ただ、これはチームのスタイル変化が大きな理由で、そこまで深刻ではない。昨季のアーセナルは先行逃げ切り型で、前半で一気に決着をつけようと飛ばすがゆえ、後半にガス欠を起こすことが少なくなかった。しかし、今季は攻め急ぐことなく、冷静にボールを動かし続けることで試合全体をコントロールできるようになっている。火力が落ちた分、守備力が大幅に向上したのはこれも大きな理由と言っていい。

 昨夏に大型補強を敢行するなど、選手の質は間違いなく世界トップクラスであり、ビッグイヤーに手が届く可能性は十分にある。しかし、アルテタ監督はCLでの経験値が浅く、またこれまでのシーズンではトーナメントで思ったような成績を残せていない。そういった意味では、カルロ・アンチェロッティ率いるレアル・マドリードやジョゼップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティよりも期待値では劣ってしまうだろう。

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