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【アーセナル・分析コラム】カオスと制空権が導いた大勝。苦手なウェストハム撃破の陰に「2人の立役者」あり

シリーズ:分析コラム text by 竹内快 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第24節ウェストハム対アーセナルが現地時間11日に行われ、0-6でアウェイチームが勝利した。多くの選手が目に見える活躍をしたこの試合で、勝利の立役者となったのがカイ・ハフェルツとレアンドロ・トロサールだ。彼らはアーセナルに2つのものをもたらしている。(文:竹内快)

難敵ウェストハム相手に6ゴールの大勝


アーセナルに所属するベルギー代表FWレアンドロ・トロサール
【写真:Getty Images】

 昨夜のアーセナルは、ウェストハムを文字通り完膚なきまでに叩きのめした。

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 この試合までアーセナルは、今季ウェストハム相手に1勝も出来ていなかった。カラバオカップも含めて3試合0勝1分2敗(3得点7失点)という対戦記録となっており、デイヴィッド・モイーズ監督率いるホームチームは難敵と呼ぶにふさわしい相手だった。

 しかしながら、蓋を開けてみれば前半で4点、後半で2点を奪う大勝。前節リバプール戦で多くの選手が消耗したことでスカッドに不安が残る中、最高のパフォーマンスを披露した。

 2ゴールを奪ったブカヨ・サカ、2アシストを記録したマルティン・ウーデゴール、1ゴール2アシストを記録した古巣対戦のデクラン・ライス…と、この試合のヒーローは沢山いる。しかしこの記事では敢えて、レアンドロ・トロサールとカイ・ハフェルツの2人に注目したい。ゴールやアシストといった数字だけで見れば彼らは先に挙げた3人に見劣りするが、トロサールとハフェルツこそが大勝した立役者だと筆者は考える。彼らによってウェストハムの守備は完全崩壊し、アーセナルの攻撃陣が躍動できたと言っても過言ではない。

 この試合でアーセナルが勝利した要因、すなわちトロサールとハフェルツがアーセナルにもたらしたものとは何だったのだろうか。キーワードは、ホームチームの中盤に作り出された「カオス」とアウェイチームが握り続けた中盤の「制空権」だ。

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