FW:ミッチェル・デューク(オーストラリア代表)
【写真:Getty Images】
所属クラブ:町田ゼルビア(日本)
生年月日:1991年1月18日
アジアカップ2023成績:4試合0得点0アシスト
AFCアジアカップ2023を通してオーストラリア代表は改めてストライカーの人材不足を露呈した。エース候補として期待をされた町田ゼルビア所属のミッチェル・デュークは1ゴールにも絡むことができなかった。
オーストラリア代表はサイドからのクロス攻撃を強みとしているが、そもそもデュークの下に良いボールが届かず、グループリーグの2試合では決定機らしい場面もなかった。そんなエースに最大のチャンスが訪れたのが準々決勝の韓国代表との試合だ。53分にマーティン・ボイルがGKチョ・ヒョヌの至近距離から放ったシュートのこぼれ球がフリーの彼の元へ届いたが、この絶好機でシュートを思い切りふかしてしまった。
仮にこの決定機を決めておけばリードを2点に広げており、ベスト8進出が限りなく近づいただろう。ストライカーからすると痛恨のミスだった。そして皮肉なことに、今大会を通してデュークが目立ったのはこのシーンのみ。試合の中ではほぼ空気で、パス成功率は59%と前線で起点にもなれていない。全く存在感がないまま今大会を去った。
FW:チョ・ギュソン(韓国代表)
【写真:Getty Images】
所属クラブ:ミッティラン(デンマーク)
生年月日:1998年1月25日
アジアカップ2023成績:6試合1得点0アシスト
今回のAFCアジアカップ2023で韓国代表は決定力不足に悩まされ続けた。その最大の要因はファン・ヒチャンの大会前の負傷と、代役として期待されていたチョ・ギュソンの度重なるシュートミスである。
データサイト『Sofa Score』によると、チョ・ギュソンは全選手で最多となる5つのビッグチャンスを逃したようだ。サウジアラビア代表との決勝トーナメント1回戦では、試合終了間際に億千金の同点ゴールを決めてチームのベスト8進出の立役者となったが、それまでの過程であまりに決定機を外し過ぎている。
この同点弾の直前にも味方選手からのクロスを叩きつけることができず、シュートがポストに直撃した。続くヨルダン代表との準々決勝でもコーナーキックから決定機を迎えたが、こちらもシュートを抑えることができなかった。結局チョ・ギュソンは今大会を通して6試合で10本のシュートを放ったが、決めたゴールはわずか1つ。枠内シュートも2つのみと明らかに最後の精度が足りなかった。