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日本代表 9か月前

期待外れ…。アジア杯ワーストイレブン。残念な結果に終わった11人、サッカー日本代表からは…【アジアカップ2023】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF:ウー・レイ(中国代表)

中国代表FWウー・レイ
【写真:Getty Images】


所属クラブ:上海海港
生年月日:1991年11月19日
アジアカップ2023成績:3試合0得点0アシスト

 かつてはアジアの強豪の一つに数えられていた中国代表だが、今大会は3試合でまさかの無得点に終わり、屈辱のグループリーグ敗退となっている。

 その一因となってしまったのが、かつてラ・リーガのエスパニョールでもプレーしたウー・レイだ。昨季も国内リーグで18ゴールを決めるなど、32歳となった今でも自慢の得点力は健在だが、今大会はあまりに決定機を外し過ぎた。3試合で放った5本のシュート全てが得点に結びついていない。

 中でも痛恨だったのがグループリーグ第2節レバノン戦の65分のシーンだ。相手GKがクロスの処理を誤ると、そのこぼれ球がゴール前でフリーのウー・レイの前に転がりシュートを放ったが、ゴールライン上でCBハリム・ハミスにクリアされてしまった。相手DFのプレーが見事だったのは言うまでもないが、ゴールからわずか2mほどの位置からの決定機逸はショッキングなシーンだった。仮にゴールが決まっていれば、決勝トーナメント進出の可能性もあっただけに、エースの不発はあまりに痛かった。

MF:パク・ヨンウ(韓国代表)

韓国代表MFパク・ヨンウ
【写真:Getty Images】

所属クラブ:アル・アイン(UAE)
生年月日:1993年9月10日
アジアカップ2023成績:6試合0得点0アシスト

 パク・ヨンウはプロデビューから代表キャリアとは無縁だったが、2022年のカタールワールドカップ後に韓国代表監督に就任したユルゲン・クリンスマン監督によって多くの試合で起用されている。指揮官からの評価が高い同選手だが、今大会では危なっかしいプレーを連発した。

 バーレーン代表とのグループリーグ第1節ではキックオフから間もない時間帯に、レッドカードが提示されてもおかしくない相手選手へ強烈な膝蹴りを見舞って警告が与えられた。そしてヨルダン代表とのグループリーグ第2節ではCKから痛恨のオウンゴールを献上。散々なパフォーマンスだった。

 そして決勝トーナメントでも不安定なプレーは変わらなかった。ヨルダン代表との準決勝ではスコアレスで迎えた53分にバックパスを相手選手に奪われて、彼のミスから先制点を決められた。これが決勝点となり韓国代表はベスト4で敗退に。この試合で1本も枠内シュートを放てなかった攻撃陣にも責任はあるが、最大の戦犯はプレゼントパスを献上した彼だろう。

MF:ファン・インボム(韓国代表)

韓国代表MFファン・インボム
【写真:Getty Images】

所属クラブ:ツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)
生年月日:1996年9月20日
アジアカップ2023成績:6試合1得点2アシスト

 ファン・インボムはバーレーン代表との開幕戦で1得点1アシストの活躍を披露するなど、輝きを放った試合もあったが、あまりに不用意なミスから失点に絡み過ぎた。

 1つ目の致命的なミスがマレーシア代表とのグループリーグ第3節と50分の場面だ。自陣ボックス手前でパスを受けたファン・インボムだが、自身の背後から近づいてくる選手を確認できておらず、あっさりボールを奪われてそのままゴールを許してしまった。

 そしてオーストラリア代表との準々決勝でも致命的なミスを犯している。自陣ボックス手前で横パスを相手選手に奪われると、その流れから先制点を許したのだ。ヨルダン代表との準々決勝では、後半途中にバックパスから失点に絡んだパク・ヨンウに代わって中盤の底にポジションを下げたが、2失点目を献上した場面で相手の10番ムーサ・アル・ターマリに手も足も出ず転倒。フィルターとなりきれず、痛恨の失点を許している。本来は守備的な選手ではないため、最後のシーンに関しては彼だけの責任ではないが、不用意なミスから2つ失点に絡んだのは反省しなければいけない。

MF:サーレム・アル=ドーサリー(サウジアラビア代表)

サウジアラビア代表MFサーレム・アル=ドーサリー
【写真:Getty Images】

所属クラブ:アル・ヒラル
生年月日:1991年8月19日
アジアカップ2023成績:4試合0得点1アシスト

 ユーロ2020(欧州選手権)でイタリア代表を優勝に導いたロベルト・マンチーニ監督を招聘したサウジアラビア代表は今大会の優勝候補の一角に数えられていた。しかし、ベスト16で韓国代表に敗れて早々に大会から姿を消している。

 その責任を背番号10のサーレム・アル=ドーサリーは感じているのではないだろうか。2022年に行われたカタールワールドカップでアルゼンチン代表相手にゴラッソを叩き込んだアジア屈指のアタッカーは、今大会を通して一度もゴールネットを揺らすことができなかった。

 決してチャンスがなかった訳ではない。4試合で8本のシュートを放ち、4本のシュートが枠を捉えていた。それでもゴールを奪えなかった。得意のドリブルでシュートにまで持っていけるのだが、最後の精度が足りていないことからも調子の悪さが目についた。韓国代表との決勝トーナメント1回戦でアシストを記録したが、これもトラップミスが偶然味方選手に繋がったもので、意図したプレーではない。彼が敗退の直接の原因ではないが、アル=ドーサリーの不調はマンチーニ監督からすると想定外だっただろう。

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