DF:ルーカス・メンデス(カタール代表)
所属クラブ:アル・ワクラ(カタール)
生年月日:1990年7月3日
アジアカップ2023成績:6試合0得点0アシスト
優勝したカタール代表は、守備の安定も見事だった。その最終ラインを統率したのが、ルーカス・メンデスである。
メンデスはブラジル出身のセンターバックで、コリチーバでプロデビューしたあと、フランスのマルセイユへ移籍した。2013年9月にはアーセナルと対戦し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場も経験している。
その後、2014年にアル・ジャイシュに加入してカタールでのキャリアをスタートさせたメンデスは、国内で4クラブを渡り歩いてカタールに帰化し、昨年11月にカタール代表デビューを果たした。
対人守備の強さはもちろんのこと、ブラジル出身のセンターバックらしく、攻撃参加も得意としている。大会を通じて得点はなかったが、ヨルダン代表と対戦した決勝戦では、CKから惜しいヘディングシュートを放っていた。
DF:冨安健洋(日本代表)
所属クラブ:アーセナル(イングランド)
生年月日:1998年11月5日
アジアカップ2023成績:4試合0得点0アシスト
史上最強とうたわれたサッカー日本代表は、準々決勝敗退という悲惨な結果に終わったが、冨安健洋の存在は未来に向けてポジティブな要素だった。冨安の重要性はいまに分かったことではないとしても、改めてその価値を証明したと言える。
コンディションが万全ではない状態で大会開幕を迎えた冨安は、第1戦のベトナム代表戦でベンチ外となったが、第2戦・イラク代表戦の後半からピッチに登場した。すぐに最終ラインを引き上げて、苦戦を強いられていた日本代表の守備を立て直している。
それ以降は、日本代表の最終ラインに堂々と君臨し続けた。対人守備の強さやラインコントロールといった守りの部分で完璧な働きを見せると、攻撃時には高い技術でボールをさばき、左右どちらの足でも正確なフィードを繰り出して起点にもなっている。
ベテランのような落ち着きをみせる冨安だが、まだ25歳と若く、伸びしろも十分にある。日本代表の大きな武器であることは間違いない。