ルイ・ヴィトーリア
【写真:Getty Images】
生年月日:1970年4月16日
前職:エジプト代表監督
ルイ・ヴィトーリアにとってエジプト代表は初のナショナルチームでの指揮となったが、アフリカ・ネーションズリーグ2023で未勝利のままベスト16敗退となったことで解任の憂き目に合った。
現在53歳のポルトガル人指揮官は、ヴィトーリア・ギマランイスで監督としての評価を高めると、2015/16シーズンに名門ベンフィカの監督に就任した。就任初年度からリーグ優勝を成し遂げると、翌シーズンも連覇を達成。2年連続でリーグの年間最優秀監督に輝くなど、ポルトガル屈指の監督として評価を高めた。
ベンフィカはチームとして選手の入れ替わりが激しいが、その中でヴィトーリアは下部組織出身の選手を積極的に起用。ヴィクトル・リンデロフ(マンチェスター・ユナイテッド)、ネウソン・セメド(ウルブス)、エデルソン(マンチェスター・シティ)、ルベン・ディアス(マンチェスター・シティ)は、いずれもこのポルトガル人指揮官がトップチームに昇格させた選手たちだ。
サウジアラビアのアル・ナスルやロシアのスパルタク・モスクワを経て、2022年7月にワールドカップ出場を逃したカルロス・ケイロスから引き継ぐ形でエジプト代表の監督に就任した。アフリカ・ネーションズカップ2023までは14戦12勝1分1敗とかなり順調だったが、本大会で先述したように全く結果を残せなかった。その手腕には確かなものがあるだけに、すぐに新たなオファーを受けることになるだろう。