ホルヘ・サンパオリ
【写真:Getty Images】
生年月日:1960年3月13日
前職:フラメンゴ監督
ホルヘ・サンパオリはチリ代表を初のコパ・アメリカ優勝に導いた2015年にはジョゼップ・グアルディオラとルイス・エンリケと並んでFIFA年間最優秀監督にノミネートされるほど評価を高めていた。
直近ではマルセイユを率いた2020/21シーズンにリーグ・アンで2位という好成績に導き、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場という目標も達成したが、何かと揉めがちなのが彼の短所だ。チリ代表監督はサッカー協会と揉めた末に解任。マルセイユとはクラブと補強方針が合致しなかったことで、翌シーズンの開幕前の辞任を決断した。
これはクラブの財政難の影響もあるのでサンパオリ1人の責任ではないが、多くの人の記憶に残っているのがアルゼンチン代表を率いた2018年のロシアワールドカップでの出来事だろう。チームとしての戦い方が固まっていない中で本大会を迎えると、無策のままクロアチア代表との第2節で0-3の完敗を喫したことで、完全に選手たちに見限られてしまった。
昨年4月から指揮を執ったブラジルの名門フラメンゴでも選手と揉めたようで、半年余りで解任の憂き目に合った。チームあたりの平均任期が1.16年であることからもわかるように、どの職場でも短期政権に終わる傾向にある。それでも引く手あまたなのは、これまでの実績と手腕からなのだろう。次なる職場でこそ揉め事を起こさないことを祈るばかりだ。