GK:チョ・ヒョヌ(韓国代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1991年9月25日(32歳)
所属クラブ:蔚山現代
AFCアジアカップ2023成績:4試合7失点
韓国代表は今大会を通して多くの怪我人に悩まされている。バーレーン代表との第1節の後に行われたトレーニングでは守護神キム・スンギュが右膝前十字靭帯を断裂してしまった。この危機的状況を受けて、第2節以降はチョ・ヒョヌが代表通算80試合以上の出場を誇る彼の代わりにゴールマウスを守っている。
チョ・ヒョヌと言えば2018年のロシアワールドカップでの活躍が記憶に新しいだろう。ドイツ代表とのグループリーグ第3節では6本もの枠内シュートを止めて、前回大会王者を敗退に追いやった。しかし、先述したキム・スンギュの存在もあって、同大会以降も代表メンバーに名を連ねはするが、なかなか出場機会に恵まれてこなかった。
そんな2番手GKにチャンスが巡ってきた。急遽の出場となったグループリーグの2試合では安定感がなかったが、決勝トーナメント以降はかなり調子を上げている印象だ。中でもサウジアラビア代表とのPK戦でのシュートストップとオーストラリア代表戦での至近距離からの2連続セーブは、韓国代表の準決勝進出には欠かせないビッグプレーだった。
チョ・ヒョヌは典型的な乗せるとシュートを止め続けるタイプのGKで、今のメンタルであればベスト4以降もビッグセーブを連発する予感が漂う。今大会のメンバーでもある湘南ベルマーレのソン・ボムグンを筆頭にJリーグのクラブには韓国人GKが多く在籍している。GK事情に悩むクラブがオファーを出しても不思議ではないだろう。