「あってはいけない」
【写真:田中伸弥】
――これはPKないですか? 鈴木がこぼれ球を拾いにいきアズムンが倒れました。
「PKじゃないと思います。その前にオフサイドもあります。いずれにせよ良いセーブでした」
――オフサイドはなかったんですかね。コーナーキックになりました。
「そっか…。心配です!」
――厳しい時間が続きますね。イランが攻め続けています。状況を変えたいところですが、アディショナルタイムに突入しました。
「本当に変えたいですね。日本は今何もできていません…」
――板倉が相手を倒してしまい、イランにPKです…。
「そのワンシーンは今日の日本を代表しているね。あってはいけないプレーです」
――しっかりと決められてしまいました。
「止められないキックですね」
――予想していないことが起きました。1-2で日本はベスト8敗退です。
「でも、今日の日本のCBのパフォーマンスを見る限り、今日の結果は予想できたかもしれません。イランは勝利に値する結果です」
――そうですね。その前からずっと良くなかったので、それが最後にPKにつながりました。
「本当に残念ですが、そうですね」
――日本が敗れた原因はどこでしょうか。
「後半のパフォーマンスは非常に良くなかったですね。押し込まれる中で全然試合の流れを変えられなかった」
――流れを変えるための交代カードも、南野と三笘だけでした。
「試合が始まる前に言ったことを両方出来ませんでした。最後の最後に戦えなかったし、集中も切らせてしまった」
――そうですね。途中までは戦えていましたが、途中からはダメでしたね。イランはラウンド16で120分戦っていたのに対し、日本は90分だったのでアドバンテージだったはずですが…。
「イランはフィジカル面でハンデがあったけど、気持ちで日本を上回りましたね」
――残念ながら日本はアジア杯敗退となりました。大会期間中、ありがとうございました。
ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「ニッポンとサッカー 英国人記者の取材録」の筆者。「Jリーグ Monthly」のレギュラー出演。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーやNHK、J SportsなどのJリーグ番組出演も。
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【了】