三笘薫の招集に驚くブライトン指揮官
三笘が最後に日本代表としてプレーしたのは昨年9月のドイツ代表戦で、以降はコンディション不良が重なり、欠場が続いている。三笘は自身の身体の違和感や不調といった細かな変化に気づくことができるという。代表活動のタイミングと重なってしまったことは不運だったが、10月、11月といずれもすぐに復帰できているのは、そうした感覚が優れているからだろう。
デ・ゼルビ監督は三笘の招集について「驚いている」とコメントしているが、当然、日本サッカー協会は正当な手続きを踏んで三笘を招集しており、ブライトン側にも事前に招集する旨の通知を送っている。関係者曰く、他国のサッカー協会に比べても、日本代表は綿密にクラブとコミュニケーションを取り、選手の状態などを事細かに共有しているという。
今回も例外ではなく、三笘の状態を把握したうえで招集している。そして、招集されていなければブライトンの選手として出場できる試合は数試合増えていたかもしれないが、復帰時期が早まるわけではない。デ・ゼルビ監督の発言はあくまでメディアを通したブライトンサポーター向けのものと考えていいだろう。
もう1つの問題は、日本代表は最少で2試合しかプレーできない三笘を呼ぶ必要があったのか。これを考えるには、“少なくとも”今大会における日本代表のチームマネジメントを振り返る必要がありそうだ。