冨安健洋に「行けって言われたら行かないといけない」
実際、彼が出ているイラク戦の後半、そしてインドネシア戦の後半37分まで日本は無失点を維持している。この男がいるかいないかで、プレスのかかり方や守備の連動性、リスタート対応など全てが違ってくるのは、紛れもない事実と言える。
「冨安選手に行けって言われたら行かなきゃいけないんで、前の選手は疲れます(笑)。1、2試合目でプレスがハマらなくて嫌だったというのを冨安選手が見てきたので、『行ける時は行かなきゃいけないよ』と。『行け行け』って声を何回も聞いたんで」
インドネシア代表戦で冨安の強気の指示を聞いた久保は、勇気をもって前からつぶしにいったという。そういったマインドが決勝トーナメント以降は大事になる。“闘将”の存在はより一層、大きなものになるのだ。
「4-4-2か4-1-4-1か細かいところは入ってみないと分かんないんですけど、(バーレーンは)中盤をしっかりと固めてくる印象ですね。攻撃の時は蹴ってきたり、ちょっとつないで蹴ってきたり、サイドバックが高い位置取ってサイドハーフが中に入って、ロングボールを入れてセカンドボールを拾える陣形を整えている。だから、まずは簡単に蹴らせないこと。相手は背が高いんで、そこは大事になってくるかなと思います」と冨安は194センチの長身FWアブドゥラ・ユスフ・ヘラル擁するバーレーン攻撃陣を確実に封じる構えだ。