DF:毎熊晟矢(背番号16)
生年月日:1997年10月16日(26歳)
所属クラブ:セレッソ大阪
2023リーグ戦成績:31試合1得点2アシスト
日本代表通算成績:6試合0得点1アシスト
毎熊晟矢今や日本代表の右サイドになくてはならない存在になりつつある。年代別の日本代表には縁がなく、J2でプロキャリアをスタートさせた男は、V・ファーレン長崎で右サイドバックに転向したことで生きる道を見出し、プロ4年目で日本代表にたどり着いている。
初戦、第2戦で先発した菅原由勢は、カウンターの対応で後手に回るシーンが多く、なかなか攻撃でも良さを出せなかった。3戦目はチーム全体の修正や相手の力量の違いもあったが、毎熊の積極的な攻撃参加が活きる展開となり、堂安律や久保建英との連係からチャンスを作っていた。
ラウンド16でも、インドネシア代表戦のユニットを踏襲するのではないだろうか。日本代表には全体を見ながらバランスを取れる選手が多く、毎熊の積極的なアクションを影で支える選手もいる。引いて守る相手を崩すには、能動的なアクションが必要で、それがまさにインドネシア代表戦における毎熊の獰猛なアクションだった。練習では冨安健洋を右サイドバックの位置に立たせるプランもあったが、スタート時は毎熊が入ると予想する。
DF:中山雄太(背番号19)
生年月日:1997年2月16日(26歳)
所属クラブ:ハダースフィールド(イングランド)
23/24リーグ戦成績:19試合0得点1アシスト
日本代表通算成績:21試合0得点2アシスト
初戦と2戦目は伊藤洋輝が左サイドバックでプレーしたが、3戦目では中山雄太が起用された。中山は伊藤ほど積極的に攻め上がることはなかったが、センターバックやボランチとの関係性を俯瞰で感じながら、“いるべき場所”に居続けたことが日本代表の復調につながった。両者のパフォーマンスを比較すると、中山が2試合続けて先発するのではないだろうか。
2022年11月にアキレス腱を断裂し、直後のFIFAワールドカップカタール2022出場を断念した経緯がある。ただ、その怪我を乗り越えて今夏に実戦復帰を果たし、日本代表にも帰ってきた。センターバックやボランチでもプレーできる能力の高さは魅力で、低い位置からのフィードや精度の高いクロスを備えており、空中戦でも地上戦でも強さを発揮する。デザインされたカウンターを武器にするバーレーン代表に対峙するうえで、中山の存在は必要になるはずだ。
インドネシア代表戦から中6日で迎えるバーレーン代表戦は、「準備期間もありますし、3試合目よりいい試合ができると思っている。その自信もみんな持っている」と雄弁に話す。冷静に状況を見極めてチームに必要なプレーを導き出す能力の高さは、チームでも屈指のものがある。年代別代表でキャプテンも務めた中山は、影のリーダーとして日本代表の躍進を支える。