16位:アルビレックス新潟
J2優勝メンバーを中心に据えて臨んだ昨季は、夏に大黒柱の伊藤涼太郎を失ったが、10位という成績でJ1残留というミッションをクリアした。攻撃的なスタイルを貫きながらも、4戦連続無失点を記録した昨季終盤の戦いは今季につながるだろう。ただ、今オフは複数の主力が他クラブへ移籍しており、一筋縄ではいかないシーズンになりそうだ。
センターバックと左サイドバックをこなせる渡邊泰基が抜け、空中戦に強い遠藤凌がいわきFCへの期限付き移籍から復帰した。高宇洋が抜けた中盤にはいわきFCの宮本英治を、三戸瞬介が抜けた2列目にはヴァンフォーレ甲府の長谷川元希と、それぞれJ2で結果を残した選手を獲得している。さらに、松橋力蔵監督が横浜F・マリノスのアカデミー時代で指導した小野裕二の加入は必ずプラスになる。
高、三戸、渡邊のように活躍した選手が他クラブへ移籍する中で、J2で活躍した20代前半から中盤の選手やアカデミーからの昇格も含めた新卒組を抜擢するというサイクルは今後も変わらないだろう。ただ、遠藤や宮本がすぐにチームにフィットできるかは未知数で、相対的な評価としては控えめなものになった。