サッカー日本代表 最新ニュース
AFCアジアカップカタール2023に出場しているサッカー日本代表は、グループステージを2勝1敗という成績で終え、グループD・2位で決勝トーナメントに進んでいる。UEFA PROライセンスを持つアレックス・ラレアに、ここまでの日本代表の戦いから見えた弱点や改善点を指摘してもらった。(取材・文:川原宏樹)
【プロフィール】アレックス・ラレア
プロ選手としてカナダでプレーした後、指導者の道に進み、欧州最高位の指導者ライセンスUEFA PROを取得する。2020年からは元スペイン代表、元ヴィッセル神戸のダビド・ビジャが主宰するサッカースクール『DV7サッカーアカデミー』日本支部のディレクター・コーチを務める。
ディフェンスラインの脆弱性
日本代表は5回目の優勝を目指し、カタールで開催されているAFCアジアカップに参戦している。グループステージではベトナム代表、イラク代表、インドネシア代表と対戦し、2勝1敗の成績でグループ2位となり決勝トーナメント進出を決めた。次ステージに勝ち進んだとはいえ8得点5失点と本来のポテンシャルは影を潜めてしまい、優勝に向けて危険信号が点灯している。
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UEFA PROライセンスを持つアレックス・ラレアは日本代表のこのような状況をどう分析しているのだろうか。
グループリーグを2位の成績で勝ち上がった日本代表だが、3試合で5失点と守備が懸念される状況。そこには予期せぬ状況に直面したメンタル面が影響しているのではないかとアレックスは指摘する。
「この3試合では日本のディフェンスラインにおける脆弱性が目立った結果になりました。自分たちのゴール近くにボールを運ばれると、危険な状況に陥ってしまったという感覚で選手らはプレーしていたのではないでしょうか。ベトナム戦では前半で2失点して面食らったようでしたし、イラク戦では早い時間帯に先制されてしまいました。そのことでいいパフォーマンスを発揮しようというメンタルではなくなってしまったように感じました。チーム全体がボールを失う恐怖に支配されたようなパフォーマンスでした」
そのような精神状態は守備面だけでなく、攻撃面にも大きく影響していたとアレックスは続けた。