FW:ウー・レイ(中国代表)
【写真:Getty Images】
所属クラブ:上海海港
生年月日:1991年11月19日
アジアカップ2023成績:3試合0得点0アシスト
中国代表は今大会のグループリーグでまさかの無得点に終わった。その責任をエースのウー・レイは感じているのではないだろうか。
14歳でトップチームデビューを果たし、ラ・リーガでのプレー経験もある中国の伝説的なFWは、昨季もリーグ戦で18ゴールを決めるなど衰えたわけではない。しかし、今大会は決定機を逃すシーンが目立った。痛恨だったのがグループリーグ第2節レバノン戦の65分のシーンだ。相手GKがクロスの処理を誤ると、そのこぼれ球がゴール前でフリーのウー・レイの前に転がったが、それをゴールに押し込むことができなかった。
相手選手のクリアも見事だったが、ゴールからわずか2m弱の位置からの決定機逸に本人もショックを隠せずにいた。仮にこのゴールが決まっていれば中国代表は決勝トーナメントへ進出できていた可能性もあり、エースの不発が屈辱のグループスリーグ敗退を招いた。
FW:浅野拓磨(日本代表)
【写真:Getty Images】
所属クラブ:ボーフム(ドイツ)
生年月日:1994年11月10日
アジアカップ2023成績:1試合0得点0アシスト
2022年のカタールワールドカップでは、ドイツ代表相手に億千金の決勝点を叩き込んだ浅野拓磨だが、AFCアジアカップ2023のグループリーグでは不甲斐ない結果に終わった。
この快足FWは第2節イラク戦で先発起用された。チームが露骨にサイドから攻撃を狙う中で、浅野を活かす形の攻撃も、浅野が周りを活かす攻撃のどちらもなかった。この試合で唯一のシュートとなった32分のシーンは、ボックス内でフリーになっていた伊東純也へのパスを選択しなかった上に、打った瞬間に枠を逸れたことがわかるほど精度が低かったゆえ、ネット上でも大きく物議を醸している。
浅野はベトナム代表との第1節とインドネシア代表との第3節では出番がなかった。現在の森保ジャパンは2列目のクオリティを活かすサッカーをしており、となればよりポストプレーが上手い上田綺世が優先的に起用されることになるだろう。ヒーローとなったワールドカップとは対照的に、グループリーグ終了時点では難しい大会となっている。