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日本代表 10か月前

あまりにも残念…。アジアカップ・グループリーグのワーストイレブン。サッカー日本代表からは…【アジアカップ2023】

シリーズ:アジア杯ワーストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

SB:菅原由勢(日本代表)

日本代表DF菅原由勢
【写真:Getty Images】


所属クラブ:AZ(オランダ)
生年月日:2000年6月28日
アジアカップ2023成績:2試合0得点0アシスト

 第2次森保政権で右SBのポジションを確固たるものにしていた菅原由勢が、AFCアジアカップ2023では苦戦を強いられている。

 苦しむ理由の一つに挙げられるのが攻撃時のポジショニングだろう。彼が先発出場したベトナム代表戦とイラク代表戦の前半はいずれも伊東純也と縦関係を築いたが、両者が得意としているのは右の大外レーンでのプレーだ。特徴が重なる2人を同時に起用することでお互いの良さが消えており、菅原は高い位置を取る意識が強すぎるあまり、被カウンターの局面で後手を踏んでいる。実際にベトナム代表戦とイラク代表戦では守備で後れを取り、レッドカードやPKが与えられてもおかしくないタックルを犯した。

 そしてイラク代表戦の前半終了間際には、菅原がタッチライン際で相手選手にぶち抜かれると、彼が空けたスペースをカバーしようとした両CBがニアに釣られて、ファーサイドでクロスを合わせられた。この試合の後半になると相手は、日本代表のディフェンスラインで最も高さがない菅原のサイドを目掛けてロングキックを蹴るようになり、エアバトルでもかなり苦しんだ印象だ。第3節で先発起用された毎熊晟矢は逆にパフォーマンスレベルが高く、今大会に限っては正念場を迎えていると言えるかもしれない。

SB:イ・キジェ(韓国代表)

韓国代表DFイ・キジェ
【写真:Getty Images】

所属クラブ:水原三星ブルーウィングス
生年月日:1991年7月9日
アジアカップ2023成績:2試合0得点0アシスト

 韓国代表は怪我人に悩まされている。特に深刻なのが両SBで、開幕時点ではキム・テファンとキム・ジンスのレギュラーの2人が万全なコンディションではなかった。

 特に重い怪我だったのが左SBのキム・ジンスで、彼の代わりにグループリーグ2試合で先発起用されたのが元清水エスパルスのイ・キジェだった。しかし、32歳で初の国際大会に挑む左SBについては、今大会のメンバーが発表された時点で大きな物議を醸していた。というのも、同選手は2023シーズンに最下位に沈み2部降格となった水原三星で、9月末を最後に試合に出場していなかったのだ。

 長らく実戦から遠ざかる選手の試合勘は開幕前から懸念をされていたが、この不安が的中してしまう。開幕戦のバーレーン代表戦では、特に守備で危なっかしいプレーを連発。被カウンターの場面でのファウルで28分に警告が与えられると、その後もファウルを犯してあわや退場という事態となった。

 続くヨルダン代表戦でも先発起用されたイ・キジェだったが、本人の試合後のインタビューによると15分ごろにハムストリングを負傷したようだ。前半は我慢して試合に出場し続けたが、結局ハーフタイムでの交代となっている。グループリーグ最終節マレーシア代表は怪我の影響でベンチ外となっており、次節の後半途中から怪我明けのキム・ジンスが戻ってきたのはポジティブな要素だが、イ・キジェが誤算だったのは明らかだ。

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