イラク代表戦は機能不全…。2列目のベストは?
板倉以上に状態が気になるのは菅原由勢だ。ベトナム代表戦、イラク代表戦ともに、とくに守備面では相手の狙いどころにされて苦戦を強いられている。ここでは、2023シーズンのJリーグベストイレブンに輝いた毎熊晟矢にチャンスが与えられてもいいはずだ。
イラク代表戦でフル出場し、果敢に上下動を繰り返していた伊藤洋輝は休ませて、中山雄太に出番を与える方がいいだろう。
ダブルボランチは遠藤航と佐野海舟のコンビを推薦したい。とくに佐野は楽しみな存在で、ボール奪取能力と縦への推進力は非凡なものがある。遠藤が低い位置でどっしりと構えられるため、佐野には高い位置で精力的なプレーを発揮してほしいところだ。
右サイドはここ一番での勝負強さを持つ堂安律がいいだろう。トップ下はその堂安との相性も良い久保建英を引き続き見たいところ。イラク代表戦では持ち味を存分に発揮できたとは言い難かったが、個人の問題というより組み合わせが悪かった。堂安と組むことになれば、お互い頻繁にポジションを入れ替えながら状況に応じて得意なプレーを引き出せるはずだ。
まだ三笘薫はピッチに立てる状態ではないため、左サイドは中村敬斗に任せたい。ここまで日本代表通算6試合で6得点と決定力の高さは折り紙つき。常に得点の匂いがある選手は貴重だ。
CFは上田綺世。インドネシア代表は、おそらく日本代表をリスペクトした戦いを選択するはずで、当然ながらボールを持つ時間が長くなるだろう。そうした中、CFに求められるのは柔軟な動き。浅野拓磨や前田大然はスペースがないと厳しく、細谷真大は動きがややシンプル。上田1択と言っていいだろう。