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サッカー日本代表DFが行う「ディティールを突き詰める作業」。DF陣があぶり出すイラク代表戦の問題【アジアカップ2023】

text by 加藤健一 photo by AFC

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板倉滉と伊藤洋輝が提起したイラク代表戦の問題

イラク代表と対戦したサッカー日本代表
【写真:2024 Asian Football Confederation (AFC)】

 サッカー日本代表は19日、AFCアジアカップカタール2023グループステージ第2節でイラク代表と対戦し、1-2で敗れた。第3節に向けてトレーニングを行った22日、ここまで2試合続けて先発出場する伊藤洋輝と板倉滉はイラク代表戦を振り返り、日本代表が抱える問題点を挙げた。

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 21日に行った全体ミーティングでは、遠藤航ら選手からも活発に意見が出たという。板倉は「試合中のポジショニングのことについてはいろいろ話しました」、伊藤は「負けて改めてチームの課題を共有できた」と話す。ディスカッションを通じて問題があぶり出されたようだ。

 試合序盤、イラク代表は対角のロングボールを有効に使い、局地的に数的同数、数的優位を作ることで日本代表のディフェンスラインを下げさせ、セカンドボールを回収してゴールに迫った。日本代表はその勢いに押される格好となり、開始5分という立ち上がりの時間帯で先制を許してしまった。

 板倉は「映像を見る中でもうちょっと(ディフェンス)ラインを上げられる部分はあったと思う」と改善点を見出す。「試合全体を通してもうちょっとコンパクトにできた。後ろ(DF)の押し上げもそうだし、前の選手のプレスバックも。(DF)の自分の立場としては、もう少しコンパクトにできたら前の選手を助けられたと思う」と述べている。

 伊藤は全体が間延びしてしまった原因について遠藤航がロングボールを競りに行く場面が多かったことを挙げる。「航君が競ると、中盤のスペースが空いてしまう。センターバックが競ることができれば、守田(英正)君と航君が中盤に立てるので、セカンドボールを拾える回数は増える」と修正すべきポイントに触れている。

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