ズバリ堂安律が指摘する日本代表の致命的な問題
振り返ってみると、FIFAワールドカップカタール2022(W杯)アジア最終予選でも日本代表は相手に人数をかけて守られ、攻めあぐねた。初戦のオマーン代表戦と第3戦のサウジアラビア代表戦をともに落とし、崖っぷちに立たされたとき、チームを救ったのが伊東だった。彼の爆発的なスピードと決定力がなかったら、4-3-3に布陣を変更してからの戦いも勝てなかったし、本大会切符もつかめなかったかもしれない。
その事実をアジア各国も熟知している。伊東がリーグアンで圧倒的な存在感を示していることも承知のうえで、徹底分析しているはずだ。その槍を消された時、今の日本代表は得点を奪う術が思うように見出せない。現時点では左の槍・三笘薫がケガで使えない状況なのだから、より連係やコンビネーションで点を取る工夫を凝らしていかなければならないはずだ。
「チームとしてもう1つのオプションを持てなかった。拓実君が左サイドに入っていたんだから、仕掛けるんじゃなくて中に絡みながらとか、そういう臨機応変に対応するところがチームとしてまだまだだったのかなと思います」と堂安は鋭い発言をしていたが、前半はまさにそこが足りなかった。