10位:ウズベキスタン代表
【写真:Getty Images】
監督:スレチコ・カタネッツ
FIFAランキング:68位
戦力値平均:6.3攻撃力7、守備力6、采配6)
ウズベキスタン代表を率いるのは、前回大会でイラク代表を史上初の決勝トーナメント進出に導いたスレチコ・カタネッツである。現役時代はユーゴスラビア代表にて、イビチャ・オシム監督のもとでプレーした経験を持つ。
カスタネッツのもとでウズベキスタン代表はアジア屈指のチームへと成長しており、昨年9月には強豪メキシコ代表と3-3の打ち合いを披露。ロシア代表やベネズエラ代表など格上のチームとも五分の戦いをみせ、昨年11月に行われたワールドカップ二次予選ではイラン代表と2-2の引き分けの試合を演じた。
この勢いのままAFCアジアカップ2023の躍進も期待されたウズベキスタン代表だが、大会1ヶ月前に激震が走った。エースで同国史上最多得点記録を保持するエルドル・ショムロドフ(カリアリ/イタリア)が12月のリーグ戦で負傷してしまった。結果的にショムロドフは大会に間に合わず、エース不在で今大会に臨まなければいけなくなってしまった。
エース不在の影響で本来は「8」としたかった「攻撃力」を1ダウンの「7」とした。この危機的状況で活躍が期待されているのが、昨年行われたU-20アジアカップでウズベキスタン代表を優勝に導き、MVPを獲得したアボスベク・ファイズラエフ(CSKAモスクワ/ロシア)だ。2023年夏に移籍したロシア屈指の強豪でも主力に定着しており、自慢のドリブル突破から多くのチャンスを演出することが期待されている。
一方の「守備力」と「采配」は平均値の「6」とした。複数失点をすることは稀だが、堅守というほど守備が持ち味ではない。格下シリア代表との今大会初戦では、懸念していたエ-ス不在の影響が出て無得点に終わった。勝ち上がるためにはカスタネッツ監督の「采配」と、オストン・ウルノフ(無所属)やイゴール・セルゲエフ(パトゥム・ユナイテッド)ら代役ストライカーの活躍が必須だろう。