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日本代表 10か月前

ダークホース!?アジアカップ2023戦力値ランキング9~16位。サッカー日本代表のライバルは何位【アジアカップ2023】

シリーズ:アジアカップ戦力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

12位:シリア代表

AFCアジアカップ2023を戦うシリア代表
【写真:Getty Images】


監督:エクトル・クーペル
FIFAランキング:91位
戦力値平均:6.0(攻撃力6、守備力6、采配6)

 シリア代表は昨年の11月に行われたワールドカップ二次予選で日本代表に0-5の完敗を喫した。それからAFCアジアカップ2023開幕まで2ヶ月しか経過していないが、この短期間でエクトル・クーペル監督はチームを大きく変革した。

 今大会に向けての大きなサプライズとなったのが主将を務めるほど代表の主軸だったオマル・アル=ソーマ(アル・アラビ/カタール)の選外だ。クーペル監督のこの決断には多くの批判が集まった。

 一方でアルゼンチン人指揮官は自らのコネクションを活かして多くの選手をシリア代表に帰化させている。今大会に向けては3人のアルゼンチン出身の選手が代表メンバーに名を連ね、[4-4-2]の中盤4枚のうち3人が彼らで形成される。その中でも注目を集めているのがジャリル・エリアス(ジョホール/マレーシア)だ。昨年末まで所属していたサン・ロレンソで副主将を務めていたほどの実力者で、今大会に向けて新たにシリア代表に加わったばかりの即戦力である。

 エースのアル=ソーマに代わる得点源として期待されているのが、コロンビア出身のパブロ・サブバッグ(アリアンサ・リマ/ペルー)である。エリアスと同じように今大会に向けて自らのルーツであるシリア代表を選択した形だ。一時は代表チームから追放されていたオマル・フリービーン(アル・ワフダ/UAE)も復帰を果たし、アル=ソーマがいなくても強力な攻撃陣を組むことに成功。そのため「攻撃力」の戦力値はエース不在でも「6」とした。

 そしてクーペル監督はDFにも新たな選手を帰化させた。今大会に向けて初招集されたアイハム・ウスウ(ヘッケン/スウェーデン)は、早速ウズベキスタン代表戦でスタメン出場を果たし、無失点に貢献した。スウェーデン出身の同選手はU-21代表まで主将を務めるほど期待をされていた存在で、2022年には22歳の若さでA代表デビューを飾っていた。こちらも即戦力を加えたことで、「守備力」の戦力値も「6」としている

 かつてバレンシアをUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝に導いた68歳の名将は、選手の起用が流動的なことで知られている。今大会に向けて多くの選手を帰化させたことで、選手層にも厚みが増した。現状では「6」としたが、彼の「采配」次第ではサプライズを起こす可能性もあるかもしれない。

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