13位:バーレーン代表
【写真:Getty Images】
監督:フアン・アントニオ・ピッツィ
FIFAランキング:86位
戦力値平均:6.0(攻撃力7、守備力5、采配6)
バーレーン代表は2019年に行われた前回大会でベスト16入りを果たすなど着実に力をつけてきている。
現在の代表チームを率いるのは現役時代にラ・リーガで得点王に輝いた経験があるフアン・アントニオ・ピッツィで、選手としてだけでなく監督としての経験も豊富だ。チリ代表を率いた2016年にはコパ・アメリカ優勝、サウジアラビア代表を率いた2018年には、ワールドカップで同国に24年ぶりの勝利をもたらしている。
バーレーン代表の強みは戦力値で「7」とした「攻撃力」だろう。韓国代表とのAFCアジアカップ2023の初戦でもコンビネーションで崩しシーンが見られるなどタレントが豊富で、前線には海外でプレーする選手も多い。その中でも注目はアリ・マダン(アジュマーン/UAE)で、俊敏性とテクニックを活かしたドリブルでサイドからチャンスを作るだけでなく、自らゴールをこじ開ける個人技の持ち主だ。
ヨーロッパで初めてプレーしたバーレーン人選手として知られるストライカーのユスフ(ムラダー・ボレスラフ/チェコ)は、194cmという高身長を活かすためにスーパーサブとして起用されており、ベンチにも強力なカードを持っている。
一方の守備は強みとは言えず、「守備力」の戦力値は「5」とした。相手が格下であれば支配的なサッカーができるが、格上相手となれば守り切るディフェンス力はない。致命的なのがDF陣のボールウォッチャー癖で、サイドから揺さぶられると簡単に失点を喫してしまうケースが多い。
先述したフアン・アントニオ・ピッツィ監督の「采配」は平均値である「6」とした。これまでの実績は素晴らしいが、格上相手への具体的なプランが見えず、あっさりと負けてしまう試合が多い。グループステージを突破するには対強豪への対策が重要で、それが発揮できなければ難しい大会となってしまうかもしれない。