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日本代表 10か月前

ダークホース!?アジアカップ2023戦力値ランキング9~16位。サッカー日本代表のライバルは何位【アジアカップ2023】

シリーズ:アジアカップ戦力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

14位:ベトナム代表

AFCアジアカップ2023を戦うベトナム代表
【写真:Getty Images】


監督:フィリップ・トルシエ
FIFAランキング:94位
戦力値平均:6.0(攻撃力6、守備力5、采配5)

 今大会の日本代表の初戦の相手となったベトナム代表の強さに驚いたファンも多いのではないだろうか。特に前半はかつて日本代表を率いたフィリップ・トルシエの策に苦しみ、一時はセットプレー2発で逆転を許した。

 今大会に臨むベトナム代表は全くもってベストメンバーではない。正GKのダン・バン・ラムや現代表で最多得点を記録しているエースのエン・ティエン・リンら各ポジションの主軸たちが怪我のために出場が叶わなかった。

 この危機的状況でプラスに働いたのが、トルシエ監督がU-23代表を兼任していたことである。日本代表戦でサプライズとなった19歳のグエン・ディン・バックや20歳のグエン・タイ・ソンら若手選手が離脱者の穴を埋めた。

 ベトナム代表は昨年10月に行った中国代表、ウズベキスタン代表、韓国代表との3連戦で無得点に終わるなど、爆発的な「攻撃力」があるチームではないが、それでも戦力値は「6」とした。それは日本代表戦でもみせたセットプレーの上手さだ。いずれも偶発的なものではなく、事前に用意していたものがハマった形であり、オープンプレーから崩すことが難しくてもゴールを奪えるのは彼らの魅力だと言えるだろう。

 一方の「守備力」は「5」とやや低くした。日本代表戦でも対ストライカーに対しては執拗なマークでほぼ完璧に対応していたが、2列目からの攻撃には苦戦。もともと格上との対戦で大量失点をすることも珍しくなく、本来であれば守備の要と正GKの不在でさらに崩壊してもおかしくはなかった。それでも今大会が代表デビューのチェコ出身GKグエン・フィリップがその穴を埋めており、戦力ダウンは最低限に留めている。

 そして日本代表を苦しめたトルシエ監督の「采配」は「5」とした。アジアカップ本番では日本代表相手にサプライズを起こしたが、昨年の戦いぶりには国内から多くの批判を寄せられていた。その理由の一つがメンバーを固定せず、方向性が見えない戦い方だったのだが、今大会で結果を残せば彼への評価も変わってくるだろう。

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