12位:堂安律(フライブルク/ドイツ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1998年6月16日
市場価値:1800万ユーロ(約25.2億円)
23/24リーグ戦成績:16試合1得点1アシスト
日本代表通算成績:43試合7得点6アシスト
2019年のアジアカップにも出場した堂安律が、4年の時を経て再びアジア杯のピッチを踏むことになった。前回は21番だったが、今回はエースナンバーの10番を着用。ライバルの伊東純也が絶好調なため、序列としてはそこまで高くないが、ギラギラした思いを持ち続けて大会を駆け抜けるはずだ。
堂安の身長は172cmとサッカー界では小柄な部類だが、体がガッチリとしており、球際の競り合いでタフに戦い続けるなど、ピッチ内で身長のハンデを感じさせることはない。攻撃面はもちろん、守備面にも逞しいパワーは活かされており、ボールホルダーへの素早い寄せと厳しいボディコンタクトで相手の自由を奪っている。激しい守備から素早い攻撃をコンセプトに掲げる現在の日本代表において、堂安の献身性は頼りになる。
パンチ力のあるシュートは堂安の特長のひとつ。また、イカつい見た目には似合わない意外性と精度のあるパスも持っており、ここ最近の日本代表活動ではチャンスメイクに努める姿が目立っている。一方で久保建英や伊東純也、三笘薫ほど個での突破力に長けているわけではなく、相手のタイトなマークに遭った際など、試合から消えてしまうこともしばしば。継続性は今後の課題と言えるだろう。
しかし、堂安にはFIFA U-20ワールドカップやカタールワールドカップなど、大舞台で自身の持つ能力以上の力を発揮するメンタルの強さがある。カタールW杯後は2得点に留まっているが、“大舞台”のアジア杯では再び躍動してくれるかもしれない。