14位:中村敬斗(スタッド・ランス/フランス)
【写真:Getty Images】
生年月日:2000年7月28日
市場価値:1000万ユーロ(約14億円)
23/24リーグ戦成績:12試合2得点1アシスト
日本代表通算成績:6試合6得点0アシスト
10代でガンバ大阪を飛び出し欧州に渡った中村敬斗は、当初なかなかその才能を開花させることができなかった。しかし、2021年のLASKリンツ移籍が転機となってブレイクを果たすと、昨年夏には欧州5大リーグの1つであるフランスにステップアップ。クラブでの活躍は森保一監督の目にも留まり、昨年3月の初招集以降、日本代表に呼ばれ続けている。
中村の主戦場は左サイド。細かいタッチでボールを扱う技術はあるが、同じポジションのライバルである三笘薫のようにドリブルで次々と抜いていくタイプではなく、DFに圧倒的な差をつけるスピードが備わっているわけでもない。左サイドで先発出場を果たした先日のベトナム代表戦でもドリブルが相手に引っ掛かるケースがやや多く、個で崩すシーンを作ることができていなかった。
それでも中村には特別な武器がある。他の代表メンバーを凌ぐほどのシュートセンスだ。ボックス内での落ち着きぶりはストライカー並みで、ボックス外からも高確率で枠内シュートを飛ばすなど、ワンチャンスを仕留める力は圧倒的。日本代表ではここまで6試合6ゴールとその能力を余すことなく発揮している。決定力などゴールに関わる能力をさす「攻撃」は「83.3」と飛び抜けたものになった。
日本代表ではこれまで、ドリブルで違いを作り出していくタイプのアタッカーはいたが、ストライカー顔負けの決定力を持ったアタッカーはあまり多くなかった。そういった意味でも中村は、現森保ジャパンにおいてかなり希少価値の高い存在と言えるだろう。