16位:前田大然(セルティック/スコットランド)
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年10月20日
市場価値:650万ユーロ(約9.1億円)
23/24リーグ戦成績:17試合3得点2アシスト
日本代表通算成績:13試合3得点0アシスト
スピードという最大の特徴を活かしてスコットランドで活躍しているのが、セルティックに所属する前田大然だ。若くしてポルトガルでプレーするなど経験豊富な26歳である。センタフォワードのみならず、左右のウィングでもプレーすることができ、監督にとっては非常にありがたい存在だろう。
前田はやはり「フィジカル」と「攻撃」の能力値が高い。爆発的なスピードとスタミナを持つ前田の「フィジカル」は「84.1」で、今回のランキングで前田よりも上位に位置する上田綺世や堂安律などの値を上回っている。また、横浜F・マリノス時代の2021シーズンにJ1リーグ得点王になっていることからも、攻撃力の高さがうかがえる。
また、スピードを活かした守備も特徴的。「守備」の数値は60.3とFWの選手としては高い。スプリントを何度も繰り返し、1試合の間に幾度も前線からプレッシャーをかける。『FIFA』の公式によると、カタールワールドカップの決勝トーナメント1回戦クロアチア代表戦で、前田は途中交代ながらも、68回ものスプリントを行っていた。攻守において、労力を惜しむことなくチームの勝利のために走り続けるということがよく分かる。
一方で「スキル」の低さがFWの選手としては勿体ない。スピードに対応できない相手と対峙した場合は、シンプルな抜け出しでゴールまで持っていけるが、レベルが上がるとそれだけでは通用しないのも事実。ゴール前でのシュート技術、ドリブル技術なども上げたいところだ。また、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では10試合に出場するも、まだゴールがない。世界の強豪相手でもゴールを奪うことができるスキルが身につけば、総合的に能力値が上がるだろう。