2位:2000年
開催国:レバノン
アジア杯成績:優勝
監督:フィリップ・トルシエ
レバノンで開催された2000年大会の日本代表は、歴史に残る強さを示した。
1998年にワールドカップ初出場を果たした日本代表は、その後フィリップ・トルシエ監督を招へいした。2000年のアジアカップは、フランスワールドカップに出場したメンバーが中心で、さらに直前のシドニー五輪に出場した中村俊輔、高原直泰、柳沢敦といった選手も加わっている。ベスト8に終わったものの、当時の五輪メンバーはメダル確実と言われていたほど前評判が高く、23人の登録メンバーのうち9人が五輪世代だった。
グループステージ初戦で、前回大会王者であるサウジアラビア代表に4-1で快勝した日本代表は、第2戦ウズベキスタン代表戦で西澤明訓と高原がハットトリックを達成し、8-1で大勝してグループステージを突破した。
決勝トーナメントではイラク代表、中国代表を下し、決勝でサウジアラビア代表と再び対戦することに。サウジアラビア代表は、初戦のあとで監督を交代して立て直していたが、日本代表は望月重良のゴールで勝利を収め、2大会ぶり2度目の優勝を果たした。大会最優秀選手には、名波浩が選ばれている。
日本代表は、2002年の日韓ワールドカップへの準備を進めている時期だった。合計21得点という圧倒的な攻撃力を見せてアジアの頂点に立ったことで、自国開催の大舞台に向けて、代表チームに対する期待はますます高まった。