アジアで勝つには…
結局、後半はベトナム代表がトーンダウンしたこともあって日本代表ペースになり、最終的には上田綺世がダメ押しとなる4点目をゲット。日本は4-2で白星スタートを切ることができた。森保監督は「前回(2019年)も初戦で2失点しましたからね」と苦笑したが、どういう形でも勝ってスタートできたことはやはり大きかった。
今後も日本代表対策をされる中のゲームが続くと目されるだけに、鈴木彩艶や細谷を含めて経験値の少ない面々は、南野のような強度、スピード、献身性、ハードワークを意識的に強く押し出していく必要がある。それができて初めて、アジアカップで活躍できる。高い基準を日本代表全体が再確認できたのがベトナム戦における最大の収穫ではないだろうか。
「こういう短期決戦はすぐに次の試合がやってくる。だからこそ、あまり考えすぎず、本当に自信を持って、次の試合や練習にもっと自分の力をぶつけていってほしいなと。僕はまだまだ何かを言える立場じゃないけど、若い選手たちがチームの力になるっていうのはみんなが信じてることなんで」
南野が強調したように、今回苦しんだ面々にとってはここからが本当の戦い。ベトナム戦の反省を生かし、ギアを上げていけるか否か。それが問われる。
(取材・文:元川悦子【カタール】)
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