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日本代表 10か月前

「想像以上に…」苦しんだ初出場組。サッカー日本代表が浴びた「アジアの洗礼」とは何か【アジアカップ2023現地取材コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「間違いではないが…」鈴木彩艶が振り返る失点シーン



 それでも11分、伊東純也の左CKから菅原由勢が強引にシュートを打ちに行き、絶好調の南野拓実がこぼれ球に反応。日本代表は幸先のいい先制点を挙げることに成功する。

 これで試合が落ち着くかと思われたが、わずか5分後に相手左CKからニアに飛び込まれて失点してしまう。1-1に追いつかれると、さらに33分には2点目を献上してしまう。起点となったのは菅原が与えたFK。これに対し、遠藤航がファーから飛び込んできた相手2人と競り合う形になり、ヘディングシュートを放たれた。これをGK鈴木彩艶がいったんは右手で防いだものの、こぼれたボールを押し込まれ、非常に嫌なムードが漂ったのだ。

「キャッチの判断も間違いではないと思いますけど、ボールがバウンドもしていましたし、『相手も来るな』って予想があったので、自分としては確実に弾きに行こうと思ったんですけど、少し手の出し方でミスがあったのかな」とA代表初のビッグトーナメント初戦でスタメンに抜擢された鈴木彩艶は悔しさをにじませた。

 まさかの2失点でビハインドを背負った日本代表。この時間帯はとにかく流れが悪く、リズムをつかみきれなかった。鈴木同様、アジアカップ初出場の細谷真大も悔しさをにじませる。

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