FW:伊東純也(背番号14)
生年月日:1993年3月9日(30歳)
所属クラブ:スタッド・ランス(フランス)
23/24リーグ戦成績:17試合2得点4アシスト
日本代表通算成績:51試合13得点17アシスト
右サイドには堂安律を置くプランもあるが、初戦では伊東純也が先発する可能性が高い。今年3月には31歳になり、日本代表でも年長者の部類に入るが、年齢がただの数字でしかないことをピッチで示している。
今季はリーグアンを1試合も休むことなく、前半戦全試合に先発している。日本代表でも昨年1年間で欠場したのは6月のエルサルバドル代表戦と11月のミャンマー代表戦の2試合のみ。出場した8試合のうち、得点に絡まなかったのは3月のコロンビア代表戦の1試合しかないという驚異的な活躍ぶりだった。
元日のタイ代表戦ではキャプテンマークを巻いて70分弱プレー。得点やアシストこそつかなかったが、右サイドからの突破やゴールに迫るプレーを幾度となく見せている。アジアの頂点を決める大会の初戦で、伊東が世界レベルを知らしめることになりそうだ。
FW:中村敬斗(背番号13)
生年月日:2000年7月28日(23歳)
所属クラブ:スタッド・ランス(フランス)
23/24リーグ戦成績:12試合2得点1アシスト
日本代表通算成績:5試合5得点0アシスト
昨年12月21日に三笘薫が負傷し、アジアカップ出場が危ぶまれた。実績を考えれば三笘がいるかいないかは日本代表の浮沈にかかわるはずだが、中村敬斗の存在がその不安を幾分和らげてくれた。昨年10月のカナダ代表戦で負傷した中村は12月に実戦復帰を果たし、元日のタイ代表戦でも45分プレー。アジアカップ出場に万全を期す。
タイ代表戦のゴールはシュートのこぼれ球に反応したものだったが、フィニッシュに絡める位置にいながらゴールを虎視眈々と狙うのが中村のスタイル。昨年3月の代表デビューから5戦5得点という素晴らしい結果は、その特徴を如実に表している。初戦のベトナム代表は人数をかけて守ってくる可能性があるだけに、左ウイングの中村が1トップに近い位置でフィニッシュに絡むプレーが効果的になりそうだ。
ワールドカップ優勝という壮大な目標を掲げる日本代表にとって、選手層の厚さというのは今まさに取り組んでいる課題の1つでもある。中村が三笘に勝るとも劣らないパフォーマンスを見せることができれば、日本代表だけでなく中村のキャリアにもいい影響が及ぶに違いない。
FW:細谷真大(背番号11)
生年月日:2001年9月7日(22歳)
所属クラブ:柏レイソル
2023リーグ戦成績:34試合14得点0アシスト
日本代表通算成績:4試合1得点0アシスト
久保建英と並んでフィールドプレーヤー最年少の細谷真大が、アジアカップメンバーに滑り込んだ。一昨年7月のEAFF E-1サッカー選手権でデビューし、フルメンバーの日本代表では昨年11月に初めてプレー。シリア代表戦でゴールを決め、元日のタイ代表戦ではフル出場している。
昨季は所属する柏レイソルでキャリアハイの14得点を挙げ、ゴール前での脅威を見せつけた。執拗な裏抜けや相手を背負うプレーで相手のディフェンスラインを困難に陥れるのが真骨頂で、オフ・ザ・ボールで違いを作れる部分は日本代表の1トップに求める資質にマッチする。
元日のタイ代表戦に向けた国内合宿では浅野拓磨と上田綺世の別メニュー調整が続いたこともあり、ベトナム代表戦では細谷が先発起用される可能性が高まる。A代表経由パリ五輪行きというパリ五輪世代(U-23日本代表)の合言葉を地で行く細谷は、アジアカップでどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。