DF:板倉滉(背番号4)
生年月日:1997年1月27日(26歳)
所属クラブ:ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ドイツ)
23/24リーグ戦成績:7試合2得点0アシスト
日本代表通算成績:22試合1得点1アシスト
大会前に負傷して出場が危ぶまれるも、大会直前に復帰する。一昨年のFIFAワールドカップカタール2022と似た状況で板倉滉はAFCアジアカップに臨む。昨年10月に足首を負傷して手術を受けたが、順調に復帰までのプロセスを踏んできた。元日のタイ代表戦は出場を見送ったが、ベトナム代表戦には間に合うとみられる。
板倉は今や冨安健洋とともに日本代表の守備陣を統率するリーダー格で、昨年3月のコロンビア代表戦ではキャプテンマークを巻いている。正確なキックはもちろん、空中戦、ラインコントロール、ボールを奪い切る能力など、センターバックに求められる資質を、ブンデスリーガという厳しい環境で鍛え上げてきた。
現在の日本代表は最終ラインが数的同数で対峙し、中盤より前に数的優位を生み出して相手を敵陣に押し込む戦いを好む。その分、日本代表の最終ラインは常にリスクと隣り合わせだ。冨安健洋の出場が不透明な中、板倉にかかる責任は大きい。
DF:谷口彰悟(背番号3)
生年月日:1991年7月15日(32歳)
所属クラブ:アル・ラーヤン(カタール)
23/24リーグ戦成績:12試合0得点0アシスト
日本代表通算成績:24試合1得点1アシスト
国内外問わず日本代表を優勝候補と考える人は多いだろうが、何が起こるか分からないのがこういった大会の怖さだ。前回大会ではグループリーグ初戦と第3戦は先制を許す苦しい展開を逆転し、準々決勝までは1点差勝利が続いた。一昨年のFIFAワールドカップカタールではドイツ代表、スペイン代表を相手に下馬評を覆す結果を残した日本代表がそれをよく知っているはずだ。
そういった面で考えると、谷口彰悟の経験値は貴重だ。昨年のワールドカップを知るメンバーもそう多くはないだけに、ワールドカップ後にアル・ラーヤンに移籍してカタールリーグでプレーする谷口の存在は頼もしいばかり。シーズン中であり、欧州や日本からくる他のメンバーと違って気候への順応の心配もないことを踏まえて考えても、大事な初戦を任される可能性は高い。
昨年のミャンマー代表戦やタイ代表戦のように、ベトナム代表戦もハーフコートゲームの時間が長くなるだろう。カウンターでぶち抜かれる可能性は常に頭に入れておく必要があるが、最終ラインからチームを見渡し、パスを散らしながら正確なキックでチャンスを演出する谷口は良さを発揮できるに違いない。